仙北市議会 > 2017-03-03 >
03月03日-02号

  • "航空"(/)
ツイート シェア
  1. 仙北市議会 2017-03-03
    03月03日-02号


    取得元: 仙北市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-02
    平成29年  3月 定例会          平成29年第1回仙北市議会定例会会議録議事日程(第2号)                  平成29年3月3日(金曜日)午前10時開議第1 一般質問---------------------------------------出席議員(18名)      1番 佐藤大成君       2番 高橋 豪君      3番 熊谷一夫君       4番 門脇民夫君      5番 平岡裕子君       6番 田口寿宜君      7番 大石温基君       9番 黒沢龍己君     10番 小田嶋 忠君     11番 荒木田俊一君     12番 安藤 武君      13番 小林幸悦君     14番 伊藤邦彦君      15番 真崎寿浩君     16番 八柳良太郎君     17番 高久昭二君     18番 稲田 修君      19番 青柳宗五郎---------------------------------------欠席議員(1名)      8番 阿部則比古君---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名  市長        門脇光浩君     副市長       倉橋典夫君  教育長       熊谷 徹君     病院事業管理者   進藤英樹君  代表監査委員    戸澤正隆君     総務部長      藤村好正君  地方創生・               市民福祉部長兼            小田野直光君              米澤 実君  総合戦略統括監             福祉事務所長                      農林部長兼  観光商工部長    平岡有介君               浅利芳宏君                      総合産業研究所長                      会計管理者兼  建設部長      武藤義彦君               伊藤 寛君                      会計課長  教育部長      畠山 靖君     企業局長      草なぎ博美君  医療局長兼               総務部次長兼            運藤良克君               加古信夫君  医療連携政策監             危機管理監  市民福祉部次              総務部総務課長兼            冨岡 明君               戸澤 浩君  市民生活課長              事務事業移転室長  総務部企画政策課長 大山肇浩君     総務部財政課長   浅利喜一郎君---------------------------------------事務局職員出席者  議会事務局長    三浦清人君     書記        藤岡 純君  書記        堀川貴吉君--------------------------------------- △開議の宣告 ○議長(青柳宗五郎君) ただいまの出席議員は19名で会議の定足数に達していますので、これから本日の会議を開きます。 欠席の届け出は、8番、阿部則比古君です。 広報及び報道関係者の撮影を許可します。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。                             (午前10時00分)--------------------------------------- △一般質問 ○議長(青柳宗五郎君) 日程第1、一般質問を行います。--------------------------------------- △荒木田俊一君 ○議長(青柳宗五郎君) 通告により発言を許します。11番、荒木田俊一君。 ◆11番(荒木田俊一君) おはようございます。定例会に当たり一般質問をさせていただきます。一番バッターということなので、余り疲れないような形で行えればという思いがありますけども、入れば夢中になるほうですのであれですけども、まあ弥生3月になり、卒業式を迎え、子供たちは旅立ちの季節を迎えました。きのうのウェザーニュースでは、仙北市の桧木内川の桜の開花は4月23日頃というような情報も出ましたけども、できれば仙北市もいい花が咲ければなと思いますけども、余りウソにつつかれたりしてこう、先行き悪いば大変だとの思いから一般質問をさせていただきます。 最初にですね、一問一答でいきたいと思います。この頃ちょっと記憶が悪くて、幾らいい答弁もらっても忘れてしまえば大変ですのであれですけども、最初には、仙北市におけるユニバーサルツーリズムの取り組みについてを伺いたいというふうに思います。 この取り組みの目標ということです、私が聞きたいのは。そして、現状をどう理解しているのか。その中で、一番大きいというかメーンになる課題というのはどういうふうに捉えているのかということです。当然それの課題に向けて、今後の進め方というものが出てくるものと思います。 そして最後に、私非常に気になってるのが、いわゆる公の施設、あるいは民間の施設における車椅子のトイレの問題ですね。なかなか私どものところは、冬はちょっと雪で使いにくいようなトイレもあるわけですけども、先般、仙北市に訪れた方から、私非常に、ああ申しわけないことをしたなという事例もありますので、そこら辺を答弁いただきながらまた再質問させていただきたい、そういうふうに思いますのでよろしくお願いします。 ○議長(青柳宗五郎君) 答弁、門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) おはようございます。荒木田議員からの一般質問にお答えいたします。 最初に、仙北市におけるユニバーサルツーリズムの取り組み等についてでありますけれども、4点の御質問をいただいておりますので1点ずつ御答弁させていただきたいと思います。 まず1点目の取り組みの目標及び現状であります。 ユニバーサルツーリズムというのは、文化、言語、国籍の違い、老若男女といった差異、障害、能力のいかんを問わず、誰もが安心して旅行ができることを目標としております。これは議員も十分御承知かと思います。私的には、さらに市民も含めて生活環境の改善を行うということが必要ではないかという思いもつけ加えての答弁ということでよろしくお願い申し上げます。 平成25年10月から仙北市と株式会社ANA総合研究所で、誰でも安心して観光ができるようなまちづくりの推進を目的に、ユニバーサルツーリズム推進のために、これは国からの応援もいただきましたけれども、シニア地域づくり人に関する調査研究事業業務委託という契約を締結しております。この契約によりまして、株式会社ANA総合研究所から仙北市観光振興アドバイザーとして1名の方が仙北市に常駐をいただいて、ユニバーサルツーリズムの推進に向けて、課題の洗い出しであったり、ユニバーサルツーリズムの普及啓発であったり、可能な範囲での改善活動などに取り組んでいただいたという状況があります。これらの成果から、障害の程度による利用可能施設の可否等を観光客の皆様に周知したり、事前に安心して旅行プランの作成に役立てていただいたりというようなことを目標としております。また、現在はユニバーサルツーリズム周知拡大活動を継続しておりまして、観光関係者等を対象とした講演会の開催であったり、神代中学校の全校生徒を対象に優しいまちづくりセミナーも開催しております。 2点目であります。課題は何かということでありますけども、課題としては、観光バリアフリー情報の収集がまず1点あります。現在、観光施設として17施設、宿泊施設として5施設のバリアフリー情報を収集しております。まだ多くの施設のバリアフリー状況が把握できていない状況も実際にあります。これは、民間事業者の方々の思いもさまざまなことがあるということもあるようです。これらの情報収集と利活用が課題と受けとめております。その課題の改善、また、情報収集と利活用や情報の発信、収受を行うバリアフリーツーリズムセンターが必要ではないかと考えておりましたところ、これは昨年に県の方でセンターの組織が立ち上がっておりますので、こことの連携ができる状況になっております。また、機能させるための組織や人員の要員、また、財源確保については、現在進行中の対応もありますけれども、国・県の有利な補助制度の活用を検討しております。さらに課題として挙げなければいけないと思っていることは、大変残念な話でありますけれども、市職員の意識転換もあります。少ない情報ではありますけれども、これをしっかりと各部署が共有をし、反映をさせるという思いが現在はまだまだ低い状況にあります。この改善が課題の一つというふうに捉えております。 今後の進め方についてでありますけれども、まずユニバーサルツーリズム推進のために地域おこし協力隊員を募集したところ、2月から観光課で職務を開始しております。今後は、秋田県観光連盟によるバリアフリー調査と連携共有を深めながら、バリアフリー情報の収集、また利活用を目指して作業を行っていきたいと思います。 また、現在取り組んでいるインバウンド対策で、多言語表示などもユニバーサルツーリズムの重要な要素となっています。国の交付金を活用するなどして、外国人受け入れ対策についても引き続き取り組んでいきたいと思います。 そして、先ほどお話をさせていただいた職員の意識転換であります。これを進めなければ、せっかくの情報が全く活用できないという事態が続いてしまうということを大変懸念しております。この改善を今後の課題の一つの大きな柱として取り組んでいきたいと思っております。 4点目であります。公・民施設における車椅子に対応したトイレの設置状況等でありますけれども、公的施設での車椅子に対応した公衆トイレの設置施設は、玉川温泉公衆トイレ、駒ヶ岳8合目公衆トイレ、茶立ての清水公衆トイレ、田沢湖畔第2駐車場公衆トイレ大沢駐車場公衆トイレ御座石公衆トイレ姫塚公園公衆トイレ、フォレイクのトイレ、抱返り園地第1駐車場トイレ、抱返り園地第2駐車場トイレ武家屋敷ポケットパークトイレ桜並木ポケットパークトイレせいせい館トイレ、外町交流センタートイレ、角館駅東公園トイレ、以上の15施設であります。観光施設等における車椅子に対応したトイレの設置施設は、樺細工伝承館、西宮家、平福記念美術館新潮社記念文学館、アルパこまくさ、田沢湖ハーブガーデン、東風の湯、紙風船館、かたくり館、角館温泉花葉館仙北市役所西木庁舎、以上11施設であります。これ以外にも国及び県有の施設で車椅子に対応した施設として、田沢湖スポーツセンターもあります。民間観光施設における車椅子に対応したトイレの設置状況については、国民休暇村の乳頭温泉郷、プラザホテル山麓荘田沢湖高原リゾートホテルニュースカイホテルグランド天空駒ヶ岳グランドホテル、レストハウスが設置済みとなっております。 今後のユニバーサルツーリズム推進に向けた取り組みで、バリアフリー調査を予定しております。情報の共有・発信が進むことを大変期待しております。また、平成29年度には、田沢湖クニマス未来館、仮称であります、潟尻公園公衆トイレ車椅子対応施設としてふえるということになっております。 この場面からは以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 11番。 ◆11番(荒木田俊一君) 答弁ありがとうございます。現状はともかくとして課題については、情報の収集、あるいは活用と。また、職員のこれも意識の転換ということで挙げられています。私も全くそれらが必要というか、いわゆる幾ら多言語で表示しようが何しようが、そこの中にいろんな人の気持ちが入っていかないと何も生きてこないわけですよ。ハードが幾ら立派になっても、そういう思いが伝わらないと、なかなか大変じゃないかという思いがします。今、公衆トイレというか車椅子対応のトイレの部分聞いたのはですね、実は昨年9月に市長も出席されました、開会式に出席されました、まあ東北地方の身体不自由児の親の会の総会が開かれたわけ。秋田県の仙北市は一番の観光地だと。そういう思いで回ったときにですね、いわゆる今言われた潟尻公園といいますか、辰子の像の前へ行った。宮城県の代表者と岩手県の代表者。今おっしゃったように、ことし整備すると。なぜね、田沢湖のメーンスポットであるあそこがね、幾ら県の建物とはいえ、できなかったのかなというそういう思いがあります。開催地の人には言いにくいんですけども、仙北市が秋田県で一番という、そして田沢湖のメーンスポットがあそこだと言う割には、そういうものがずっと置かれてきたわけですよ、今までね。これが県の建物だからといって、うちの方では責任ないというわけでなくて、訪れる方はどこへ行っても県も民も公の施設も、仙北市という受けとめ方なんですよ。そこが使われなかったという思いがあります。 その後があるんです。近くのホテルへ行ったら、いい対応してもらえなかったと。これが2番目なんです。できなければできないでいいです。これは仕方ない。ただ、その後のフォローがどういうふうにできるかということが私は一番の問題だ。今挙げられたようにですね、仙北市、非常に車椅子対応のトイレはほかの地域よりは多いと思いますよ、回ってみれば。ただ残念ながらですね、私、いっぱい仙北市の商工観光課に行ってねパンフレットもらったわけですけども、自分のとこのものはいっぱい載せてるんですけども、マップの中にですね、まずマップが不足してるのと、マップの中にトイレ表示あるのがこの角館プレスという、これ一つしかないんです、載ってるのが、公衆トイレとかそういう対応になってるとこ。そしてですね、それも公ととるかとらないかは別にしてね、田沢湖駅と角館駅がね行ってみないと分からない。トイレの中しか車椅子対応って書いてないから。外から見ただけではない。そしてこのプレスにも載ってないんです。そういうとこがね結構落ちてるんです。というのは、やっぱりこれ作り手の問題でないかと、気持ちの問題。自分んとこのいいことはいっぱい書いてるんです、どれ見ても。この観光地がすばらしいとか。しかし、自分のところへやっぱり来ていただく、あるいは来てくれた人に対する思いっていうのが、市が補助する団体もどこにもそういう気持ちが何にも入ってない。ですから、幾らユニバーサルツーリズムとかいろんなことをうたっていても我々市民、あるいはそれに携わる方々の気持ちを醸成していかないと、幾ら立派な看板をお金出してできるかもしれない、それをやっぱり利用する方々に対するやっぱり我々の気持ちが入っていかないと、なかなかユニバーサルにつながらない、そういう思いがあるわけです。確かにお金を出せばできますし、知事がこの前、来たときにはインバウンドの対策かどうか、民間のトイレの改修に思い切った支援をしていく方向であるというお話いただいたけども、そういういろんなものを活用しながら、やっぱりみんながね、何も物も買わねで、おらいさそればりかっていう思いがね、ありありと出てくるというのは、やっぱりこれ何ぼすばらしい風景、あるいは何ぼおいしいものがあってもね、あとそれで全て台なしになるんですよ。ですから、お金をかけることも必要かもしれないけどね、やっぱりそういう、全くソフト中のソフトをね、どうやっていくかという視点がね、私はなかなかないんじゃないかと。そこら辺がね、これは人の気持ちだから、はい、あしたからすぐ切りかわりますっていう問題でないし、また職員の問題もいろいろあるかもしれない。でも、これはやっぱり仙北市、秋田県の中の、あるいは東北のね中の観光都市を一番を目指していくんだったら、やっぱりそこがスタートだと思うんです。そこはどういうふうに捉えるのか。ですから、ほかから来てもらっていろんな事業を立ち上げる、それは必要です。いらないと言わない。その前の前提がないとね、やっぱりこれなかなか浸透もしないし、歯車が回っていかない結果になるんではないかという思いで、今改めて再質問したとこですけども。 ○議長(青柳宗五郎君) 答弁、門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 荒木田議員のお話は至極もっともなわけで、ここで、しかしながらという話をする余白は全くない状況でお話しさせていただくしかないわけであります。 公の例えば市役所の各担当、まあ観光セクションということにとらわれないでお話をさせていただきますけども、全ての担当が、もしくは職員がそういう思いにまず至らなければいけないということの課題は先ほどお話したとおりです。しかし、ここで大切なことは、市が本気でそれに取り組んでるということの発信がなければ、市民の方々、民間の方々もそれを見て、じゃあ改めるところをどういうふうに改めたらいいんだろうかという思いに至っていただくことができないというふうな思いもあります。やはり一番最初に、どっちが最初っていう話だとすればですよ、一番最初にまず市民の方々を支えていく立場の市役所がその行動を起こすということがやはり重要ではないかと思います。それを見ていただいた方々、理解していただけるような状況をつくり込んでいって、市民の方々にお客様は、例えばお金を落とすという行為に至らない方々もお客様、仙北市に今はおいでいただけないかもしれないけども、いつか行ってみたいと思ってるお客様に対してこういう対応をしますよという発信、そういうことがなければ、リピーター含め新たな方々をお迎えすることができないというような、まさに今はそういう思いであります。 今回の事案について、質問について、荒木田議員の思いとそれから私たち執行部は、同じ方向性を向いて、この後の課題の解決に向けては努力しなければいけないというふうに思っております。 以上です。 ○議長(青柳宗五郎君) 11番。 ◆11番(荒木田俊一君) 潟尻公園もできるということですけども、本当はね、観光シーズン前にできていただければ本当は一番ありがたいですけども、まあそこはいろんなこともあるかもしれませんけども、市としての要望としてね、やっぱりあそこを今までできてないほうがおかしいんですよ、正直申し上げて。やっぱりそういう見落としもあるわけですんで、また、この中でね一番いろんなとこを見たり聞いたり歩いたりしてるのは市長なわけですから、市長がやってもらって一番いい、気持ちいがったことをやっていけば、私はそれがなるんじゃないかという思いがします。どうかひとつよろしくお願いします。 ◎市長(門脇光浩君) はい。 ◆11番(荒木田俊一君) 次に、仙北市の総合給食センターの基本計画について伺います。 最初は、この給食センターというのは市内の学校の適正配置とリンクしないのかという問題ですけれども、いわゆる私ども議会ではですね、市内の小中学校における適正配置はいろんな形で今まで求めてきました。今、ようやくやっとそれが答申という形になってきてるわけです。にわとりが先か、どっちが先かというつもりはないけども、やっぱり私は、これは児童生徒数のものが基本にあって、じゃあ、給食センターのはどういう規模なのか、どこへ配置するのか、いろんなもの、もろもろのね課題がリンクすると思うんですけれども、これがどういうふうに並行して進めていかれるのかと。並行というのは私はちょっと考えられないというかね、やっぱりこの適正配置を仙北市の教育委員会の考え方をね、きちっと出すことが次につながるものだと思ってるわけですけども、そこら辺はどうなのかと。 で、リンクするとすれば、どういう形でリンクするのか。 次にですね、基本計画の中でですね、記載は、既存施設を存続させたままで場所の移転を図ることが必要って、そのくらいしか書いてないです。理由ってなかなかねえんだすな。書いてないわけですよ、前段に。なぜそういうことに至ったかっていう。私、普通ものをやるときに、まあ既存の施設を改修、できるかできないか。それができないとすれば、その場所を改めて利用することができるのかできないのか。そして何としてもできないときは次のステップに行くという、そういう段階的な議論がされて初めてその新しいとこっていう案も出てくるのが普通の議論の構成じゃないかなと思うんですけども、これ見ると、そこは全く抜けてて、いきなりぼんと新しいとこさ建てるのがいいんだよというような考え方ですよね。で、まあそうした中で、この比較検討のとこさ4か所、場所挙がってるんです。非常に私びっくりしたのは、私の思いと違うのかどうかわからないけど、いわゆるこの4カ所の例の適正っていうか、候補地っていう考え方なんですよ、候補地。私は候補とか候補者とか候補地っていうのは、そうなる可能性が高いものを候補って言うのが普通に述べることだと思うけども、教育委員会の議論とするところはどうも違うんですよね、これからいくと。そういう思いで、市役所の職員に数名に聞きました。そしたら、私どもは今まで、無理な可能性のねえとこ候補地と言った、あるいは提案した覚えはないという職員が全員でした、正直申し上げて。なぜこういう展開になってるのか。簡単にいけば、そこへ持ってくための理由づけというか、そうしか写らないわけですよ。で、この角館病院跡地っていうのはどこを指すんですか。私は理解できなかったんですよ。これ12月の文章ですよね、日付。進藤管理者、角館病院移すことは決まってるども、あっこ廃院になったっすか。これ公文書ですよね、基本計画って。ここにいる方々がみんな見て、そういうのおかしいって誰も一人も言わねえんだすか。私はその点も非常に理解に苦しみました。何なのって、この文書。何か聞けば2万円でできたと、随分安くできたなと思ってるけども、安けばいいってもんでもねえし、当てあるものでねえば、何も議論されねえすよ。そういう中で、どうしてそういうことが行われたのかですね。まずこの中でいけば、ほぼ不可能というか、私はほぼ不可能という表現しますけども、ここでは、できないって書いてある。できない。角館病院は建築基準法上建設できない地区であるから、候補地から外れたって。これも候補なんですか。大げさに言えば、大変失礼かもしれないども、教育長がオリンピック候補というのと同じでねえすか。このレベルからいけば。私はそういう疑問を持ちました。 また、次にここの場所がいいという西木の工業団地。これだって1,700ぐらいある場所のどこを指すかによって、今後の土地の利活用というものが変わるはずなんですよ。ただその場所と。この基本計画というのは一体何なんですかって。この程度のもので12億、13億の事業がスタートするんですよ。そういう思いは、あんたたち本当にありますか。やっぱりもう少し丁寧な説明、あるいは丁寧な計画を立てながらやってくべきと思いますけども、いかがでしょうか。 ○議長(青柳宗五郎君) 答弁、熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) 今、議員から御質問がありました。お答え申し上げたいと思います。 まず、給食センターは市内の学校適正配置とリンクするのかどうかというところ、するとすればどういう形なのかという御質問を賜りましたのでお答え申し上げます。 総合給食センター学校適正配置との関連についてでありますが、まず仙北市内の小中学校の適正配置につきまして、平成28年12月26日に第5回の仙北市学校適正配置研究検討委員会におきまして、仙北市学校適正配置に関する提言書が取りまとめられまして、安部哲男教育委員会委員長に提出されました。報告書につきましては、学校統合の検討に入るべき状況といたしまして3点が示されておりまして、平成29年度中のしかるべき時期に、この状況に該当する学校の保護者、それから地域住民等の説明会等を行う予定でございます。したがって、将来的には学校統合等の再編が行われる可能性があるわけではございますが、仙北市全体の児童生徒数は統合によって大きく変動するということはないわけであります。それで、提供食数そのものには変化が及ばないというふうに、まず現時点では考えているところでございます。 一方で、今議員からも御指摘ございましたが、学校統合によりまして提供先の学校数の減少がこの後考えられるわけでございます。その場合の配送車、車両の必要数、それから配送ルート、それからそれらの配送ルートの変更ですね、どれが適正であるかどうか、それから、あるいは学校ごとの食缶とかコンテナ数、そういうものが変更がもちろん必要となってくる。そこもしっかり考えていかなければならないと思っているところであります。これらにつきましては、基本設計の段階、政策策定段階で、学校適正配置の計画とですねリンクして適宜対応してまいりたいと、そういうふうに考えているところでございます。 それから、既存施設を存続させたままで場所の移転を図ることが必要になった経緯でございますが、学校給食というのは言うまでもないことでございますが、心身の成長、子供たちの成長及び人格の形成に大変大きな影響を及ぼすとされる食育の根幹をなすものであるというふうに私どもは捉えております。食と健康、食と地域文化、食と人間関係など、生涯にわたって健全な心と身体を培い、豊かな人間性を育んでいく基礎となるというふうに私どもは捉えております。 このように学校給食にとって重要な意味を持つ学校給食はですね、失礼しました、学校教育にとって本当に重要な意味を持つ学校給食は、学校の課業日に、課業日とはは要するに授業をしている日なんですが、課業日には休まないで休止することなく安定して提供する必要があるというふうに捉えておりますが、議員御指摘のように、既存の施設を存続させたままで場所の移転を図ることになった最大の理由は、給食提供を続けながら新しい給食センターの建設を行うことで、給食提供を休止することなく新センターの建設を行うことができると、その点にあります。他の自治体の例を見ましても、今申し上げた理由等によりまして、移転して統合建設というケースがほとんどのようであります。 現在稼働中の3センターの一部拡張で対応するということも、もちろん選択肢の一つとしてはございますが、今申し上げた理由によりまして、移転した上での建設ということでどうか御理解を賜ればというふうに思っているところでございます。 また、建設が不可能な角館病院を入れた理由でございますが、平成28年12月28日に完成した仙北市総合給食センター基本計画には、建設候補地として角館町外ノ山の角館東地区公民館グラウンド、それから角館町上野の市立角館病院跡地、田沢湖小松羽根ヶ台の小松農村広場、そして西木町西荒井の西木工業団地の4カ所を候補地といたしまして、比較検討させていただきました。 給食センターは、建築基準法上は、他校へ給食を配送する場合、調理部分が工場の用途に当たる、該当するということになりまして、市立角館病院跡地は都市計画区域内となっているため、建設ができない区域となっているわけでございます。今、議員から御指摘いただいきました。これを候補地として掲載した理由についてでございますが、建設基本計画の性格上、仙北市の所有する土地のうち可能性のある候補地を広く取り上げて検討を加えることが必要と考えまして、市立角館病院跡地を候補地として掲載させていただいた次第でございます。検討の結果、現状では建設できないことが判明いたしましたので、その旨を記載したところであります。その建設できない場所を候補地として掲載するということの是非につきましては、もう議員がただいま御指摘いただきましたように、本当にもっともなことでございます。本当に御指摘、御指導を本当にありがたく、本当に重く受けとめ、反省しているところでございます。 なお、建設予定地につきましては、平成29年2月9日に開催されました定例教育委員会で、仙北市総合給食センターについて、仙北市総合給食センター基本計画に示された建設候補地のうち、仙北市教育委員会として西木町西荒井字番屋の西木工業団地内が最も適しているのではないかということで議決をいただいております。 それで、西木工業地のどの箇所なのかという御質問を賜りました。それで建設箇所でございますが、基本計画にある総合給食センターは、提供食数を2,000食程度と想定しております。必要な機能を備えたものを建設した場合、建築面積が1,500平方メーター、それから、いろんな通路、駐車スペース等、いろいろこう考えまして、堆雪のスペースなども考えまして、必要敷地面積は6,200平方メートル程度となる見込みでございます。現在、西木工業団地には1万7,000平方メートルの敷地がございますが、西木工業団地で生産活動を行っているストロベリーファームとの協議の結果、総合給食センター建設で6,000平方メートルから7,000平方メートルの敷地を使用することについては、事業展開上何ら問題はないというふうに確認はさせていただいております。 これらの点を踏まえまして、西木工業団地内の建設位置につきましては、敷地配置のシミュレーションや道路との接続状況、関連事業者の意向、関係部署との連絡調整を図り、今後の企業誘致計画との関連性も精査いたしましたが、現時点の案といたしましては、排水面での条件等を勘案いたしまして西木工業団地の南端の位置、約6,100平方メートルの面積を想定しているところでございます。 以上でございます。
    ○議長(青柳宗五郎君) 11番。 ◆11番(荒木田俊一君) 答弁漏れあるんですけども、あそこ本当に病院跡地なんですか。候補地は。跡地とあなた方々は捉えてるのか、そこら辺解釈はどうなんですか。 ○議長(青柳宗五郎君) 畠山教育部長。 ◎教育部長(畠山靖君) 角館病院跡地、現在の市立角館総合病院、この春から移転しますけれども、跡地になるという予定のところということでございます。跡地というふうにして、給食センターが平成32年、3年というふうに予定の建設年度だとすれば病院が移転しているので、そのようにその後を利用できないかというふうにしてやって解釈して、このようにいたしました。 ○議長(青柳宗五郎君) 11番。 ◆11番(荒木田俊一君) 解釈とかでねえすべ。これ12月に出してるんですよ。行政上、後で問題にならねえすか。議会が12月に、跡地に認めたっていうことになるんですよ、これ我々が認めれば。今まではいろんなことあなた方やってきたけどもね、その都度、調子いい返事ばりなんですよ。直すとか、これだとかって。でも、これはお金出してつくってもらった文書でもあるわけですよね。して報告を受けたものが、我々、はいそうですかって、跡地に認めることがこれ正しい解釈なんですか。市長、これ行政上の公文書でねえすか、これ。誰か勝手に作った文書。そういう捉え方でいいんですか、我々は。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 市教育委員会が正式な手続に基づいて業務発注をした。そしてその成果としていただいた計画書でありますので、公文書と同様の取り扱いということに考えなければいけないと思います。その文書の中で、まだ使用している、機能がまだ終わっていない部分についての跡地というこの表記は適切ではないということであります。 ○議長(青柳宗五郎君) 11番。 ◆11番(荒木田俊一君) これは、きょう私初めて言っているんでない。前の協議会のときも、おかしいんでねえかって言ってあるんですよ。それをそのまんま出してくるってことは、何にも別にあなた方聞くつもりもないという、今までみんなさ配付したんでしょう、そのまま。直しもしないで。答弁、後でまとめともらいます。そう急がねたって、まだ時間あるすから。そういう経過のね、この基本計画っていうのは、私は実にずさんなのかなと。で、これは発注したので、教育委員会の思いも入れながら業者と協議してつくってきたものと私は理解するんだけれども、この中で、例えば小松のところは河川に近くで軟弱だというような書き方なんですけども、その昔わかる人は、あそこは確か学校建ったってた跡だったようなという場所でもあるし、本当に軟弱なのか、誰がはかったのか調べたのかわかんないけども、そういう記載なんですよ。で、この候補地は私先に問題にしたとき、これは内部で職員間であげたものを指示した。私は基本計画は、職員だけでできるものでもなくて、専門のいわゆる長岐設計ですか、そういうところにもいろんなとこを示しながら、きちっとした調査した上で記載してきたものと解釈するんだけども、これは職員があげたもので現在に至ってると。して答弁では、庁舎も含め微妙なところであるので、羅列してあげていた現在の資料となっているって。次回からはさまざまな経過を踏まえた中で種々選択して、甲乙つけがたい候補地を思慮工夫したいと思うが、よろしくお願いしますっていう、これは協議会の教育委員会の答弁なんです。それは次回っていうのは、この給食センターにかかわらない別の事案のことを指してるんですか、この話っていうのは。私は給食センターの議論の中で質問した中でこういうお答えをいただいてるものと解釈してるんだけども、次回というのはいつを指すのか、どういう意味を指すのか、私には理解できませんけども。 ○議長(青柳宗五郎君) 答弁、できねえが。畠山教育部長。 ◎教育部長(畠山靖君) 先ほどの病院跡地のというふうに表現してしまったこと、大変申しわけありません。跡地になるかもしれないといいますか、現在使っているところだけれどもというそこが必要だったと思います。大変失礼いたしました。それから、協議の関係でございますが、そういったところを含めて教育委員会としても候補地の比較がしやすいというようなことで、一覧で見れば3カ所、4カ所、協議検討したけれども、ここが一番よいようだというような一つを出すというよりは、比較検討がしやすいということでこういうふうなところを想定してピックアップして協議した結果の一覧というふうにした方がわかりやすいのではないかという、先ほどの質問にもありましたけれども、教育委員会の方としましてもこのように捉えてこのような表にして現在に至ったというふうなことでございまして、それの計画書に作成にもったということでございます。 ○議長(青柳宗五郎君) 新市計画ですので、当局の方、市長きっちりした答弁をお願いします。門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 教育委員会で策定させていただいた、仙北市総合給食センター基本計画であります。で、基本計画の性格上、比較検討を要するその作業の中で、より的確な適切な場所の選定を行うということが何よりも重要だというふうに認識しています。そういう点からすると、複数箇所を候補地として挙げて、それを比較検討するという手法は間違っていないというふうに思っております。それは議員もそのような判断があったと思います。ただ、その比較検討のなされた結果として、まだ使用している機能が終了していない建物に対して市として跡地というような表記の仕方は、先ほどお話のとおり適切性を欠いた表記であります。これについては大変おわび申し上げたいと思います。教育委員会の思いとしては、平成32年の建築の候補年を想定して、その当時になれば新たな新角館総合病院ができているというような想定のもとでの表記ということになろうかと思いますけども、現状で調査書が、計画書があがってきた段階では、その表記は好ましくないということは改めておわびを申し上げなければいけないと思っております。ただ、この案件に限らず、どうも私どもは思い込みがあって、こうならなければ、もちろんそれは議員の方々も当然そうでしょうけども、こうならなければいけないという思い込みがあって、その思い込みに至るまでの経緯がなおざりになってるという事例が少なくない状況があります。仙北市の新市建設計画との関連もありますので私のほうから答弁させていただきましたけれども、そのような表記の仕方、もしくはそのような書き込みの仕方、恣意的な書き込みの仕方ということに対しては改めなければいけないと思いますし、細心の注意を払ってこの後も対応していきたいと思います。本当に申しわけないと思っております。 ○議長(青柳宗五郎君) 熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) ただいま市長のほうからもございましたけれども、跡地等の表記の仕方、また拙速等を目指したことにつきまして、大変御指摘の、全く御指摘のとおりでございます。大変申しわけございませんでした。今後このようなことがないように十分に配慮しながら進めて、子供たちに本当に安全・安心で楽しい給食を提供してまいりたいと思いますので、どうかお許ししていただきたい、本当に申しわけございませんでした。 ○議長(青柳宗五郎君) ちょっと暫時休憩します。                             (午前10時41分)--------------------------------------- ○議長(青柳宗五郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                             (午前10時41分)--------------------------------------- ○議長(青柳宗五郎君) 熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) 議員が御指摘の、非常に安易な表現等あったことについてでございます。 本当に、これから十分に注意してまいりたい。何とか御理解を賜りながら、この計画で進めさせていただければと思っております。その点につきまして、本当に十分に反省しているところでございます。 ○議長(青柳宗五郎君) 11番。 ◆11番(荒木田俊一君) それでは、もう少し反省していただきます。 次回からとかって、できねえことならできねえって言わねばねえしよ、やることはよ、我々どういう話をまともに受けてればいいの。その場過ぎればいいっていう思いでしょ。真っすぐしゃべれば。現状とすれば。話からいけば、いやいや違うって言うかもしれない。で、この候補地の比較表の考察っていうのは、どなたが書いたんですか。委託した先ですか、長岐設計さんですか、教育委員会が記載したものですか。両者が協議した中で記載したものですか。 ○議長(青柳宗五郎君) 熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) 協議の中で、まず私たちどもなりに設計屋さんも含めて協議した中で出てきたものを記載しているという形でございます。 ○議長(青柳宗五郎君) 11番。 ◆11番(荒木田俊一君) この考察にあなた方は何ら疑問を持たなかったわけですか。っていうのはですね、確かに角館病院の跡地になるべきところはそうなってますけども、私確認したところ、審査会にかけて、不可能だっていうことはないと言われましたよ。そうすると、これも違うんだな。出てきたことみんな正しいと言ってるから、どこかのクニマスみてえに間違った設計だったとか、おらだ見れねがったという答弁で逃げるけども、あなた方が自分たちで、なして職員がいるのにそういう疑問とかいろんなものに、いや本当だべかって思わないの、このいろんな考察。小松の学校の跡地もそうですけども。あそこやっこかったら、昔、田沢湖の小松の学校、とっくになくなったけども、建ってなかったすべ。これ、いや我々はこうだ。私から見ると、そこに行くためのただの道筋なんだ。いわば我田引水するための道筋しか見えないけども、これ本当に建てられねえんですか。 ○議長(青柳宗五郎君) 畠山教育部長。 ◎教育部長(畠山靖君) そこの比較表にあります考察につきましては、市のほうの教育委員会のほうから計画を請け負っていただきました業者さんのほうに、こうこうこうこうこういうようなさまざまなことを情報提供し、また、その業者のほうでも現地なりそういったところで調べていただいて、ここの考察に行き当たった経過でございます。さまざまなインフラ含め等々ありますけれども、そういったところでございます。解体等々もございますので、平成32年度の建設を目標としているということもございますし、そういったこともございましてこのような表記にさせていただいて、さまざま、配送時間、それからインフラ等のこともこのようにして表記をさせていただきました。 ○議長(青柳宗五郎君) 11番。 ◆11番(荒木田俊一君) 議長、おかしいすよ。今聞けば一番大きなね原因は、平成32年まで建たねえから、建てられねえからここだめだという答弁なんですか。いや、そうだばそうだように書いてもらわねえねすべった。おかしいすよ、これな。何とその都度都合いい話するったって、実態ねあんでねえの、この答弁。私聞いたところはね、いろいろ聞きました。県の審査会があって、審査会は建てらへねえことを目的とするんでないと。許可する方向で検討する。それは設計とかいろんなものの条件を整えてこれば、我々は審査しますという話ですよ。だから、ここははなっからだめだというものでないはずなんですよ。そういうことも何も調べねえで、この、まあどこだかわからないけれども、2万円あての基本計画がね、そういうことで本当にこの計画が進んでいいのかって、私は非常に疑問を持つし、今聞いてる答弁も全くその考察も合わないんじゃないですか。 ○議長(青柳宗五郎君) 暫時休憩します。                             (午前10時47分)--------------------------------------- ○議長(青柳宗五郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                             (午前10時49分)--------------------------------------- ○議長(青柳宗五郎君) 答弁、畠山教育部長。 ◎教育部長(畠山靖君) ただいまの現在の角館病院のところでございますけれども、教育委員会のほうとしてさまざま業者のほうに頼んで、ここが都市計画の区域なので工場建設はできないというようなことをここに載せましたけれども、ただいまの荒木田議員のおっしゃるとおり県の審査会にかけてオッケーが出れば、そこはオッケーになると。ただ、この県の審査会の関係であれば1年ぐらいは時間がかかるということで、そういうような時間が経過年数といいますか、年数がかかるということでございます。で、平成32年の目標としている合併特例債なんかの縛りといいますか、期限とかということを利用するというふうなことから考えれば、なかなかここは厳しいんでないかなというふうなことでございます。 ○議長(青柳宗五郎君) いいですか。11番。 ◆11番(荒木田俊一君) 時間なくなってきて余り質問したくないんですけども、1年ぐらいかかるっていうのは、まあ建設部長のアドバイスですけど、秋田県はほかの県より開催期間は少ないけれども、3カ月に1回とか4カ月に1回ぐらいは開かれてるはずなんですよ。ただ、そこへ持ってくためには、例えばこういう空文句ではなくて、きちんとした設計図を持ってきなさいとかいろいろそれは条件つけられますけども、ですから何も調べねでうのみにして、その場この場を過ごしていく、何か保育園の子供だってもう少しまともなこと言うようなという思いがありますけども、これ以上質問してもますますわからないことなりますので、時間の関係で中途半端ですけどもやめますけども、こういう基本計画の中で出された私は予算案というのは、そんなに簡単に認められるものではないという思いを今から申し上げておきます。 最後にですね、文化行政について伺います。 市内にはですね古文書を解読しているグループがありますけど、まあ佐竹北家の日記とか解読すると伺ってるんですけども、それをやった後、どういう成果、あるいはそれは個人でやってることだから仙北市は何も関係ないのかなっていう思いしてるのか。他の自治体を見るとですね、それらを製本化したり、いろんな方々に活用いただいてるという事例があるようですけども、仙北市としての取り組みはどうなんですか。というのは、まあ昨今の文化行政、新聞紙上、流れてる事象見ると、本当にさみしねえ思いするんすよな。今、秋田県では確か平成32年を目標に、秋田県を題材にしたドラマを県がつくっていただけないかということでNHKと交渉してるはずです。そういうときに仙北市はいろんな素材あって、いろんないいイメージを持っていくと、そういうとこにも結びつくかなと思うけども、なかなかそういう形になってこないし、身内の内輪もめみたいな話しか聞こえない中でね、本当にこういうことに真剣に取り組んでるのかというのが疑問に持ちます。伺った話では、例えば北家日記の中では、いわゆる秋田造語と称して、それしか出てこない漢字とかがあるそうです。正しい日本語がわからねえけども、何ていう、風構えっていうんですか、あれ。部首でいけば。その中に「雪」を書くと「ふぶき」と読むそうです。私も人から聞いた話で、合ってるか合ってねえかわかんねえけども、そういう独特な文字が出てきたり、いろんなやっぱり地域に密着したものが出てきてるように伺ってますけども、やっぱりそういうもの、せっかくやってくれてる方々をね大事にしながらやってくことが、また図書館の充実やらいろんなそういう思いをする人たちの活動が活発になるんじゃないかというふうに思いますけども、その点について伺います。 あとですね、仙北市にいっぱい文化財あるけれども、まあペーパー的にまとめたものがあるというけども、これ大仙市のものなんですけれどもね、まあ写真つきなんですよ。というのは、文字で何々って書かれても、へばそれ何よって、どういうものよって聞かれたとき、なかなか私も答えれない。例えば太田でいっつも開催される鈴木空如模造品というか模写、絵なんかは、毎年すごい、大仙市以外からもかなり人が行ってるようですし、やっぱりそれっていうのは、こういう資料があって、どういうものかって見ることができるからで、絵を言葉で表したってなかなかできない、あるいは建物を言葉で表したってなかなか広めることができないということもあるでしょうし、こういうものが仙北市につくられてあれば私の認識不足ですけども、どういう状況なんですか。 ○議長(青柳宗五郎君) 熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) 議員の御質問にお答え申し上げます。 まず、佐竹北家日記でございますけれども、昭和27年に佐竹敬次郎氏当主から県の図書館のですね、県立図書館のほうに御寄贈になりまして、42年に県の文化財指定になってると。それをまず原文を釈文っていいますか、読みやすい漢字に直して、それからプリント、活字にします、翻刻、それから読み下し文とやるんですけども、その県のほうに翻刻の部分はございます。それで、仙北市でもサークル等がございまして、そこで頑張っておりますが、全部で775冊、220年間のうちの現在11年間の分の翻刻は、グループのほうで、藤原芳夫先生が中心になっていらっしゃいますが、行われていると。それで、そこをまだ読み下し文までにはいってないという現状でございます。ただ、非常に皆さん、古文書解読の皆さんは熱意を持って頑張っていらっしゃいますので、このようなすばらしい文書がたくさん仙北市にはございます。それを、議員がおっしゃいますように光を当てて市民の皆様にどんどん御理解いただけるように、見ていただくように、いろんな機会を設けて展示等工夫してまいりたいと思います。それで、訳した分につきましては、現在、角館図書館のほうにございます。 それから、文化財一覧でございますが、実は平成21年・22年に、緊急雇用対策っていうのは景気対策の国からの交付金がございました。それを活用いたしまして、仙北市の指定文化財195ございます。国・県・市合わせて195ございますが、それを写真撮影をしまして、つくろうと、今御指摘いただいたような本のようにつくろうと取りかかったのでございますが、国の交付金がその後2年ほどで途絶えてしまいまして、文化財課もその後は弘道書院復原事業等が入りまして進めなかったという現状であります。ただ、やはりこの195というすごい文化財、恐らく私は県のトップレベルではないかと思いますが、この文化財を誇る当市でございますので、この後、御指摘のようにそのようなものをつくるようにですね、ふるさと仙北という形で子供たち用にはダイジェスト版でつくっておりますが、一般の市民の皆様に供するようなものはまだできておりませんので、しっかりと頑張ってまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(青柳宗五郎君) 11番。 ◆11番(荒木田俊一君) 教育長、あるいは市長の施政方針伺うと、これもつくる、あれもつくるという言葉がいっぱい見えますけども、やっぱりハードも大事かもしれません。しかし、一番最初の質問にも申し上げたように、やっぱり心の豊かさがきっちりないと、それは豊かな暮らしと言えないんじゃないか。そういう思いもします。そういう意味では、途中までやったけれども国の予算がねぐなったからというのは、私から言えばやる気がなかったと言うだけです。答弁はいりません。しっかりやっていただくことをお願いし、時間が中途半端ですけどもこれで一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(青柳宗五郎君) 以上で、11番、荒木田俊一君の一般質問を終わります。 11時10分時まで、暫時休憩します。                             (午前10時58分)--------------------------------------- ○議長(青柳宗五郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                             (午前11時10分)--------------------------------------- △熊谷一夫君 ○議長(青柳宗五郎君) 通告により発言を許します。3番、熊谷一夫君。 ◆3番(熊谷一夫君) おはようございます。きょうは3月3日、ひなまつりでもございます。子供が健やかな成長を祝う日でもあり、未来を担う子供たちの希望ある仙北市であり続けることを祈りながら、また一般質問をしていきたいと思います。 公明党の熊谷一夫でございます。通告により一般質問をいたします。4項目ありますので、できれば答弁のほうは簡潔に、また的確にお願いをしたいと思います。 初めに、妊娠から子育てまでのワンストップ相談窓口「仙北市版ネウボラの開設を」ということでございます。 日本の子育て支援の仕組みは、妊娠時に渡される母子健康手帳の交付は市役所、妊娠中の健診や両親学級は医療機関や保健所、出産後の支援は保健所や子育て施設などと、毎回この違う施設に足を運ばなければなりません。そこで我が党は、妊娠から出産、産後、育児まで切れ目なくワンストップで総合的な相談支援を行うための「子育て世代包括支援センター」、日本版ネウボラの開設の全国展開を推進しております。昨年の4月時点で、296市区町村、720カ所まで拡大をいたしました。ことしの4月には1,200カ所以上になりそうな状況でございます。「ネウボラ」とはフィンランド語で「相談する場」の意味で、かかりつけの保健師や助産師が、妊娠中から子供の就学までを継続してサポートするもので、家庭の状況を早期に把握することで、孤立化や産後うつ、虐待予防に役立つものであります。 私は、昨年11月に、秋田市保健所の2階に開設をいたしました「秋田市版ネウボラ」の実施状況について視察してまいりました。その写真がこちらでございます。皆さんの資料の1ということであると思います。秋田市子ども未来部子ども健康課では、母子保健コーディネーターの助産師2名を昨年新たに採用して、妊婦と面接を行い、個々人の状況を把握して、妊娠・出産・子育て、また育児等に関するさまざまなニーズに対しての情報提供や、総合的に相談支援を行っておりました。隣接された隣の向かいの部屋には相談室も設置されて、そこには乳児等も一緒に相談できるような、そういうスペースになっておりました。ほかにも、ネウボラ・訪問担当保健師の5名がそれに対応するというような状況でございました。注目すべきは、平成27年度の4月から10月に119人の妊娠届け出数が、平成28年度には同時期に415人と、なんと3.5倍にふえ、いかに子育て世代が待ち望んでいた窓口開設であったかを知ることができました。これは、皆さんのお手元の資料2に資料がいっております。これは昨年の11月の時点でございますので、10月までのデータでございますけれども、まさに今までが119人の妊娠届け出数が3.5倍にふえたということで、非常に子ども健康課長もですね、うれしい悲鳴を上げていた状況でございました。また、男鹿市でも、臨床心理士も加えて「おがっこネウボラ」を開設をいたしました。これを踏まえて、以下の点について伺いたいと思います。 第1点目は、妊娠から子育てまで、これは就学時までですけれども、までの本市における現状についてお伺いをいたします。 また2点目は、本市における安心して妊娠から子育て支援できる現在の窓口と今後の対応についてお伺いをいたします。 また3点目は、出生率のアップ、少子化対策に、ワンストップの相談窓口、子育て世代包括支援センター「仙北市版ネウボラ」の開設に関しての市の見解をお伺いをいたします。 以上の3点について、まずはお伺いをいたしたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 答弁、門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 熊谷議員の一般質問にお答えをいたします。 まず1点目でございます。妊娠・出産から子育て・就学時までの本市における現状でありますが、一般行政上では、妊娠がわかり、保健課で母子手帳の交付を受けることから子育てが始まっております。以降、子供が生まれてからの食事や栄養についてお話を聞くマタニティー教室、妊婦とママ交流会等に参加して、保健師、栄養士、先輩ママさんとの交流を通じてさまざまなことを学んでるという現状があります。このほか仙北市では、保健課、市民課、子育て推進課、保育園等々、それぞれの機関が子育てを支援しております。 先ほど話のあったとおり就学時までということでありますけども、広い意味で言うと、例えば学校の中で起こるさまざまな苦悩・悩み、いじめ等に対しても、一連の関係から言うと、本来であればこの子育て支援という範疇に含めてもいいのかなというふうな思いも持っております。 2点目であります。本市における安心して妊娠から子育て支援ができる現在の窓口と今後の対応であります。 保健課は、妊婦さんからの相談窓口として、また、育児に関するアドバイス等、専門的な知識を生かして支援を行っております。生後2カ月までの赤ちゃんがいる家庭には、こんにちは赤ちゃん訪問を実施しています。市民課では、主に医療費助成等を行っております。子育て推進課では、誕生祝金の支給、また、保育施設運営、放課後児童対策事業など、さまざまな事業で子育てを支援しております。家庭援護係では、家庭相談員2名を配置して、子育てに関する悩み相談にあたっております。子育て中の皆様がどんなことで困っているのか、何を求めているのかに応じて、現状では担当部署をまたいでの連携作業となっている現状があります。 3点目であります。出産率アップ、少子化対策にワンストップの窓口はどうかという見解でありますが、子育て世代包括支援センターは、各課横断で対応している現在の支援を一つの部署で行うものであります。現在も、先ほどのお話のとおり物理的に部署が分かれてはおりますが、連携して支援を実施しております。しかし、この物理的な距離、また時間等を排除し、情報の共有力を高め、行政支援を集中することは私も大いに賛成であります。 議員のお話にもあるように、国ではおおむね平成32年度末まで、地域の実情を踏まえながらネウボラを全国展開するということとしております。この動きの中で、昨年から仙北市でも、開設に向けて保健課と子育て推進課で協議が既に始まっております。また、保健師がネウボラの研修会に参加もしています。今後もこれらの協議は継続をします。平成29年度中には、今後の目標等の設定であったり、また、妊婦さんの不安に対する支援を強化しようという思いを持っております。これがある程度見込みがつく段階で、ネウボラの看板を掲げることができるのかなというふうな思いを持っております。その後、庁舎整備や組織再編を経て、体制が一本化できて本格的なネウボラの活動が始まるというようなイメージを持っております。 この場面からは以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 3番。 ◆3番(熊谷一夫君) 大変に前向きな答弁ありがとうございます。今現在、先ほど市長からも答弁がありましたように、子育て推進課、それから家庭援護課とですね、非常に煩わしい窓口がたくさんあるわけでございます。で、受けとめる若い母親、それから父親、パパママのほうにはですね、非常に、これどこに行けばいいんだろうかと、わかりにくい状況になっているのがこの現状でございます。そういった声もまた聞こえてくるのが実情でございます。先ほど答弁にもありましたように、政府でも平成32年からはネウボラを強力に進めていくという、開設を進めていくというような方針でございました。また、市でもネウボラの研修会等に参加しているというような状況を伺いまして、非常に心強く思っております。 実は、先日、私も男鹿市の保健センターに行ってまいりましたけれども、男鹿市の保健センター内にある「おがっこネウボラ」はですね、母子保健コーディネーターを中心にして、保健師、助産師、それから臨床心理士、これが一番大事なところでありまして、特に産後うつの方なんかはですね、臨床心理士が非常によかったという声が聞こえたというようなことでございました。臨床心理士が一つになった支援チームの窓口で、妊娠から子育てまで担当が、ずっと担当者も同じで安心して相談できると、非常に好評を得ているというような状況でございました。非常に核家族が進んでおりまして、悩みを相談する、また機会が減ったということで、うちにおじいちゃんおばあちゃんがいればいいんですけれども、なかなかその不安を抱える母親が増加している状況でございます。 市長は今定例会の冒頭での施政方針の中で、人口減少対策に有益な対策にはちゅうちょしないで取り組みますとの力強い決意を述べておられました。若いパパママになる世代に安心を与えて、妊娠から出産、子育て、就学児までの不安や悩み相談に、何とかこのワンストップで支援を行うための仙北市ネウボラの、できれば早い開設をできるような、また、秋田市みたいな出生数が上がる、確実に成果となってあらわれる、こういった思いもあります。ぜひとも早期の開設を望むものでありますけれども、この点につきまして再度御答弁をお願いしたいなと、このように思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 議員が資料として私どもに提出をしていただいた秋田市の事例を少しお話をしますと、秋田市の場合はそのセンターをつくって、それで、私の情報では、例えば119人の妊婦届け出数が同じ時期には415、3.5倍にふえたと。これは、119人の出生届が、要するに出生者がふえて415人になったということではなくて、そのセンターがあることで集約してさまざまな情報の提供であったり支援をいただくことができるということがはっきりしたことで、ほかに分散していた出生届がここに集約されてきたということで、非常に効果があったというような思いで、まあ実は情報収集しております。にしても、それにしても、このような形で集中的に支援することができるという窓口があることで、これだけの効果があるということは間違いありませんので、今、例えば子育て推進課であったり市民課であったり保健課であったりが分散して行っている業務、全ては子育て支援に関係する部署でありますけれども、この部署の方々が、今現状ではおのおのの業務を別々の場所で行わなければいけない状況があるわけですけども、これが集約できればですよ、例えば先ほど話をしていただいた臨床心理士の雇用等についても、一つの課で1人を雇用するのでなくて、全ての業務をその1人がさまざまな分野に対して助言・アドバイスができるというような環境が、フロアの中に環境ができれば、多数のだぶるような資格を持った方々の必要がなくなるわけでありますので、非常に効率的だと。行政の効率性だけを唱えるわけではありませんけども、そういうワンストップのサービスが非常に効果的に行うことができるということで、平成29年度中にその形を皆様にお示しできればというふうに思っておりますので、よろしく御指導お願い申し上げます。 ○議長(青柳宗五郎君) 3番。 ◆3番(熊谷一夫君) ありがとうございます。何とか早期にできれば、早目にですね開設をお願いしたいと、このように要望を申し上げて2点目に移りたいと思います。 2点目でございますけれども、仙北市の業務継続計画、BCPを策定せよということでございます。 昨年4月に熊本・大分両県を襲った震度7の地震では、災害時に防災拠点としての役割を果たす庁舎などが利用できなくなったために、行政の業務が滞り、被災者の支援に支障が出ている自治体もあります。資料3をごらんいただきたいと思います。これは、熊本地震で半壊した宇土市役所の写真でございます。同様に、益城町、大津町、八代市、人吉市の、熊本のこの地震で5市町は、損壊などを理由に庁舎を封鎖をいたしました。各自治体が管理する公共施設を庁舎とするなど、対応に追われ、混乱を招いた状況でございました。 今、東日本大震災、熊本地震、台風豪雨と災害が連続しております。こうした災害に対応して、企業や行政は、深刻な被害を受けても業務を継続・早期復旧し、供給責任や社会的責任を果たす努力を行っております。こうしたBCP、business continuity Planning、業務継続計画は企業では進んではおりますけれども、各自治体では業務継続の備えを持たないで、住民の救援が遅れた、こういった例が目立っております。そこで、本市におけるBCPについて伺います。 これは政府が2015年に公表した、市町村のための業務継続計画作成ガイドの重要な6要素プラス1項目としております。 その第1点目は、業務継続計画の本市に策定はできているかどうか。もしできていないであれば、いつ頃をめどに行うのか。作成計画を行うのか。 2つ目には、市長不在時の明確な代行順位及び職員の参集体制について。 3点目は、本庁舎が使用できなくなった場合の代替庁舎の特定。 4点目が、電気、水、食料等の確保。 5点目は、災害時にもつながりやすい多様な通信手段の確保について。 6点目は、重要な行政データのバックアップについて。 7点目は、災害時における防災担当者の対応、また人員は大丈夫か。 以上についての見解を伺うと同時に、今現在、統合庁舎が頓挫して、角館庁舎、また、この田沢湖庁舎も耐震化には至っておりません。したがって、この写真にあるような宇土市役所の状況というのは、考えられる状況事態ではないかなと、このようにも察せられます。それも踏まえて、あえて質問をさせていただきます。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) まず1点目のBCPの策定はどうかというお話でありますけれども、現在、一部の業務継続計画、これは下水道事業であります、以外は、大変申しわけありませんけども策定ができておりません。ただし、御質問の各項目については準備を進めております。まず重要な6要素としては、先ほど議員が御指摘のとおりの6要素でありますけれども、これらの方向性を平成29年度内に取りまとめて、各担当課との調整を図った上で計画の策定を進めたいと思います。 2点目の首長・市長不在時の明確な代行順位や職員の参集体制でありますけれども、市長不在時の明確な代行順位及び職員の参集体制については、不在時の職務代理、これは災害対応業務についてお話しさせていただきますけれども、これについては副市長、危機管理監、総務部長等々の代行順位が定まっております。職員の参集体制は、年度ごとに更新される職員動員計画に基づいて参集体制を整えているという現状にあります。 3点目の本庁舎の代替庁舎の特定についてでありますけれども、本庁舎の代替については、現段階で庁舎整備を検討する際に行った耐震診断調査、これは平成25年8月の実施であります、の結果に基づいて、最も耐震性があって倒壊の恐れが少ないという判断があった西木庁舎、西木総合開発センターを代替庁舎と考えております。しかし、新角館庁舎が建設となった際には、最優先、優先な代替庁舎となることが考えられます。 4点目であります。電気、水、食料等の確保についてでありますけれども、電気、水、食料等の確保は、まず電気の確保については、発電機51基を準備しております。これは庁舎施設用19基、各町内会用29基、備蓄用3基であります。水については、地下水を利用するとともに市の2つの水タンク及び自衛隊による給水支援で確保をします。食料については、県の備蓄計画に基づいて、当初分として主食を約2,700食確保しております。そのほか、災害が大規模化・長期化すれば、秋田県内の市町村間の流用、流通備蓄及び支援物資により確保をするという計画であります。 5点目であります。災害時にもつながりやすい多様な通信手段の確保についてでありますけれども、まず秋田県庁とは、秋田県総合防災情報システム、これは自家発電で72時間稼働であります、これにつながっております。移動の間は車載無線機6基、携帯無線機29基、衛星電話は車載用の3基、過搬用の3基で通信を確保できます。また、市の庁舎施設の緊急連絡用として11台、避難所用として、平成28年末までに57カ所の避難所のうち36カ所に、NTTの協力をいただきながら公衆電話の端子を準備しております。市は、特設公衆電話用として25台の電話機を準備しております。 6点目であります。重要な行政データのバックアップについてでありますけれども、基幹システムについては、保守管理の委託を受けている業者がバックアップを行い、業務用のデータについては、日々、総合情報センターがバックアップ体制を整えております。 なお、中途ダウンによるデータ保護については、それぞれのサーバーの予備電源で確保されている現状にあります。 7点目であります。災害時における防災担当者の対応人員についてでありますけども、まず対応人員については、災害の程度にもよりますけれども、基本的に全庁対応とします。先ほど答弁した毎年度ごとに更新される職員動員計画に基づいて、第1動員から第3動員の区分で対応人員を招集し、発生した災害に対応します。改めて申し上げますけれども、第1動員というのは、警戒部としての業務対応を目的に動員するものであります。第2動員としては、災害対策部としての業務対応を目的に動員するものであります。第3動員というものは、災害対策本部としての業務対応を目的に動員するものでありまして、これは全庁を挙げてということのイメージであります。 以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 3番。 ◆3番(熊谷一夫君) ことしの平成29年度内にまとめるというようなお話ですので、幾らか進めるのかなと、こう思っております。 行政は災害発生の直後から、平常時をはるかに上回るその膨大な業務を実施しなければならなくなります。また、応急業務が落ち着き始めるころには、もう今度は復旧業務を始めなきゃいけないと。これは、私何回も東日本大震災で岩手県のほうへ行かせていただきましたけれども、かなり大変な状況でございました。また、応急業務が落ち着き始めるころには、その復旧業務が始まってボランティア団体などがわあっと押し寄せるというような状況で、その要するに対応にもあたらなきゃいけないということで、非常に災害の際、最近のこの災害では、外部の自治体とその支援を行う、積極的にこの受け入れる受け入れ体制が非常に軟弱っていうか、そういう自治体が多くなって、なかなか早急に受け入れられないというような状況が続くわけでございます。したがいまして、何とかこのBCPを策定するにあたりましては、この後のですね業務計画、また、外部の自治体からの受け入れ計画等もしっかりと入れていただいてですね、策定業務を作成していただきたいと思います。 また、民間企業と団体との提携・協定を市長はかなり行っていらっしゃる状況なわけですけれども、災害対応に企業の力を借りて行うというのが非常に自治体で皆さん全国的にも多くなっております。いざというときにやっぱり大切なのは、そのとりでとなるもの、とりでとなるやっぱり庁舎があるのが一番大事なことだと思います。これが壊れてしまった、また、まあ庁舎がなくなって非常に厳しいというようなところもありますけれども、やっぱり財政難だから、また、いろいろなその諸条件が整わないからといってやっぱり耐震化事業を先送りするというこれは理由にはならないと、こう思いますので、先ほど、対応の中でやっぱり庁舎対応をBCP対応では西木庁舎にすると、また、それが角館新庁舎ができた場合には、新角館庁舎をその防災対応の、災害対応のBCPの業務継続計画のですね、その中に入れるというようなことでございますので、何とかこのとりでとなる庁舎をですね、まずは大事にして、で、熊本地震を教訓にしてですね、最悪の事態を想定しながら、この業務継続計画にあたっていただきたいと、このように思いますけれども、この点について再度確認をいたしたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 今のところ、秋田県内25市町村でBCPを策定しているのは7市町村であります。その7市町村の事例を見ると、ちょっと変な言い方ですけども、行政センター所在地がしっかり明確になっていて、しかも堅牢な建物でありというような状況があるわけであります。私どもは、先ほど議員にお話しましたけども、平成29年度に何とか策定に向かって作業を進めていきたいというお話をさせていただきましたけれども、その中心核となる代替庁舎となるもの等について、やはりそれを無視して計画をつくることはなかなかできないというふうな思いを持っております。したがいまして、先ほどは少し答弁には力のない話になってしまいましたけれども、そういう現状もあるということはぜひ議員の方々には御理解いただきたいと思っております。 そのような状況下でありますが、先ほど話したとおり、私どもは大変災害を多く体験してる自治体として、さまざまなノウハウもあります。また、先ほど災害協定の話をすると、例えば飲料メーカーと飲料水の確保であったり、また、建設業会の皆様と、災害復旧または復興に向けたさまざまな協定も結んだり、多くの協定団体があります。社会福祉協議会の皆様には、ボランティアセンターとしての役割を担っていただくということは既にお話をさせていただいている内容であります。行政一つではなかなか手に余るさまざまな事態が想定されますので、たくさんの方々から御協力をいただきながらそれを盛り込んだBCPとしたいと思っておりますので、よろしくお願いを申し上げます。 ○議長(青柳宗五郎君) 3番。 ◆3番(熊谷一夫君) ぜひともしっかりとですね、平成29年度内にまとめていただいて進めていただきたいと、このように要望するものでございます。 それでは、次の3点目に移りたいと思います。コンビニ交付サービスの導入をということでございます。 私、平成27年の9月定例会におきまして、この一般質問でコンビニ交付サービスの導入について質問させていただきました。その折、平成29年度には、全国自治体の約半数がコンビニサービスを予定していると申し上げました。マイナンバー制度の導入によりまして、全国の自治体で今ふえてきています。県内でも、納税に関しては、平成24年からコンビニ・ゆうちょで納税を始めた能代市や、昨年の4月にスタートした湯沢市では、休日や夜間等のコンビニ納付が2割以上と非常に好評であります。湯沢市の市民の皆さんも非常に喜んでおりました。ことしに入って、由利本荘市で住民票等の各種証明書の発行が決定をしております。また、横手市でも、ことしの秋から実施する予定と、このようになっていることでございます。こうした住民サービスの利便性を高めるとともに、住民のニーズに応えるためにも、ぜひともコンビニ証明書の交付サービスやこういったコンビニ納付制度を導入すべきと考えますが、次の点を質問させていただきたいと思います。 前回の答弁で、1点目は、若干のお時間をいただきながら検討させていただきたいという市長は答弁で述べておりましたけれども、その後の進捗状況はいかがでございましょうか。17カ月を経過いたしましたけれども、その間の進展はあったのでありましょうか。どの点までいって、どこら辺までいっているのでございましょうか。 2点目は、総務省の特別交付税措置があるうちに導入を図るべきと、このように考えますけれども、この点についてはいかがでしょうか。 3点目に、住民が日中に各市役所の窓口へ行かなくても、全国のコンビニで住民票などを受け取れる、または納税できる、このように市民にとっては目に見えて利便性の高い制度と思いますけれども、市当局の考えを伺いたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 1点目であります。進捗状況でありますけれども、平成28年の1月からマイナンバーカードの交付が始まって、コンビニ交付サービス等、数多くのメリットが日々明らかになる中で、コンビニ交付導入に向け、かかるコスト等、さまざまな検討をしてきております。私たちが一番心配したのは、コンビニが各系統、各民間企業でありますので、一括した情報の共有ができるのかどうかというところを大変心配しておりましたけれども、この17カ月の間に住民票の写し及び印鑑登録証明書のコンビニ交付サービスは、これは新しく機構として立ち上がったわけでありますけども、地方公共団体情報システム機構、J-LISというものでありますが、このJ-LISが立ち上がって既に機能が始まっております。私たちはこれを待っていたわけであります。コンビニ店舗で発行されるシステムが、このJ-LISの機能の発現で可能となるという現状が大きく変わりました。マイナンバーカードを所有していることが必要ではありますけれども、そういう環境が整ったということであります。 それで、導入経費について若干をお話をさせていただきますと、システムの構築費、これは今まで導入された自治体の平均値をお話するしかありませんけども、まず1,600万円前後かかるというような実績数値を聞いております。また、J-LISへの運営負担金は、1年度あたり300万円程度というような情報があります。コンビニの手数料、これは1件あたり120円プラス消費税という状況でありますので、かかる経費はかかる経費であります。仙北市の住民票の写し及び印鑑登録証明書の発行件数は、平成27年度実績では1万5,417件、単純計算でいくと、市民1人あたりに換算するとでありますけども年間0.5件、マイナンバーカードを所有している市民の方々が2,145人でありますので、コンビニ交付にかかる経費が手数料収入200円に対して非常に高額な、1件あたりの高額な料金となってしまうということがあります。しかしながら、利用率を高めることでコストパフォーマンスは向上できるということが、これは明らかでありまして、もはやこの流れというものは時代の趨勢と捉えるべきだというような思いを持っているということであります。 2点目であります。特別交付税の措置があるうちに導入を考えたほうがいいんでないかという、そういう御提案でありますけども、コンビニ交付サービス導入にかかる財政措置について、お話のとおり3年間、総事業費の2分の1、特別交付税の算入措置があるということであります。上限が5,000万円で、平成30年度までに活用ができるという情報を得ております。これらのことから、この交付税措置のあるうちに、つまり平成30年度までに導入に向けて準備を進めることが適切というような思いを持っております。 3点目でありますが、住民にとって利便性の高い制度の市当局の考え方でありますけども、2つの点に分けて話したいと思います。1つはコンビニ交付サービス、もう一つはコンビニ収納、税金のほうであります。 コンビニ交付サービスについては、住民票の写し、印鑑登録証明書のコンビニ交付でありますが、これは曜日を問わずに午前6時30分から午後11時までの時間帯に、全国約5万店舗のコンビニで証明書の交付が受けられるサービスであります。平成29年2月1日現在で356の自治体で導入しています。その利便性は極めて高いという聞き取りも済んでおります。今後は、サービス利用の必須条件となるマイナンバーカードの交付促進が図られなければ、これせっかくのメリットが享受できないという状況もあります。市民の皆様にも御理解いただきながら、さらに丁寧な説明を尽くしながら、コンビニ交付サービスが円滑に導入できるように、マイナンバーカードの交付についてもこちらのほうからのアクションを起こしていきたいというふうに思っております。 コンビニ収納についてでありますけれども、このメリットは、市の窓口や金融機関の取り扱い時間外納付が可能であること。市役所窓口まで行かなくても、近くのコンビニもしくは遠くのコンビニでも納付ができるということであります。導入の際の必要経費は、初期導入費の、まあ収納1件ごとの手数料、それから月額利用料、精算入金手数料等々があります。収納1件の手数料を除けば、これは固定経費となりますので、収納件数が多ければ多いほどパフォーマンスが高まるという状況であります。 これらのことを考えてみると、これまでは費用対効果の上から導入に踏み切れておりませんでしたけれども、先ほどお話のとおり時代の流れは確実にコンビニ活用に向かっていることは事実であります。近未来技術実証特区の市が最先端のサービスに二の足を踏むという姿も、決して好ましい状況ではないと思っております。コンビニ払いの収納代行会社などもありまして、コストの縮減がある程度できるようになったというふうな判断をさせていただかなければいけないという現状が既に整ってきました。市税に限らず、仙北市の各収納金の全体としての導入、これを前提に、コンビニ交付サービスと同様に平成30年度まで導入することが適切というふうな判断をしております。 以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 3番。 ◆3番(熊谷一夫君) 非常にこれもですね、平成30年度までできればというよりも、ぜひともですね平成30年度まで導入をしていただきたいものだと、このように思うわけであります。ちなみに、先ほど市長がおっしゃいましたように、今のコンビニの状況、それから基幹ネットが東と西とそのデータの、基幹ネットができたことによって大きくやっぱりこのJ-LISができたというような状況でございますので、何とかやっぱりこの交付税措置がですね2分の1あるうちに、できればそれからランニングコストもこれが3年間ですか、ランニングコストも見られるというようなことでございますので、市にとってはやっぱり、国によるそういったものについては、できれば、できればというよりも、できるだけやっぱり利用しない手はないなと、このように思うわけでございます。これからも人口減少が進んで、高齢化によるその免許返納が進みますと、ますます役所への足が遠のいていきます。さらにそうなったときに、コンビニによる証明書交付や納税というのは、確実に市民の利便性が高まって、まさに人に優しいまちづくりにもなると、このように思われます。着実に前へ進みたい、進めていただきたいとこう思いますけれども、再度市長のお考えを聞かせていただきたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 御質問の内容がコンビニを活用したまちづくりというか、利便性の向上ということでありましたので、コンビニ5万店舗に及ぶそのネットワークを最大活用するという財源の手立てがあるうちに、市として取り組まなければいけないという判断だという話をさせていただきました。これについては偽りはありません。もう一方ではですね、日本郵便等のサービスについても非常に有望なサービスがあります。これらについても、民間の企業ということになりますけれども、日本郵便であったりコンビニであったりと、さらには農協さんというような民間企業の方々との連携をいかにとるかということでサービスの向上を図られるという視点で、まずは国の国費の利用ができる部分から着手をしたいというような思いであるということも御理解いただきたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 3番。 ◆3番(熊谷一夫君) 非常に前向きな答弁ありがとうございます。平成30年度にはですね、何とかやっぱり受け取れると、コンビニで交付が受け取れる、もしくは納税ができるというようなことになればとこう思いますので、これを要望しておきたいと思います。 それから次に、時間もなくなってまいりましたので、最後に小中学校のトイレの洋式化の整備を早急にということで、4点目の項目に移っていきたいと思います。 全国の公立の小中学校の教職員を対象にした調査で、児童・生徒たちのために改善が必要と思われる学校設備をトイレとこう答えた割合が、59%に上ります。これは、全国のトイレ研究会の2015年度の全国公立小中学校の調査によります。ちなみに、2位はパソコン・電子黒板、3位は省エネ空調機への変更でありました。和式トイレの老朽化による不衛生な状態や苦手意識などを理由に、「子供たちが利用を我慢したり、洋式トイレに列ができ、休み時間内に用を足せない児童がいる。また、1基でも洋式トイレがふえると子供たちはとても助かります」との教職員の声もあります。こうした声を背景にして質問をいたします。 まず第1点目は、本市における小中学校の便器のトイレ洋式化率はどのぐらいでしょうか。全国の公立小中学校では、140万便器中、これ調べましたけれども43.3%という状況だそうでございます。 それから2点目は、子供が学校施設の不便さによってトイレを我慢することは、心の不安や情緒の面からもよくないと思われます。今までは校舎の耐震化などを優先して、トイレの整備までは手が回らないということで後回しになってまいりました。こういった教職員の声を受けとめ、また、子供たちのことを鑑みて、整備の必要があると思うがどうでしょうか。 3点目には、災害時には避難所ともなる学校のトイレは、高齢者の利用や衛生面からも洋式化の整備を早急に進めるべきと考えますが、市長及び教育長の見解を伺いたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) 議員の御質問にお答え申し上げます。 まず、トイレの洋式化率でございますが、仙北市内の小中学校の便器の洋式化率でありますが、文部科学省が平成28年11月10日に公立小中学校施設のトイレの状況調査の結果について報道発表を行っております。これによりますと、公立小中学校のトイレのうち、児童・生徒が日常的に使用するトイレの総数は今ございましたが140万個で、割合が43.3%となっていると。それで、市内の小中学校でありますが、12校の便器の総数が317個、このうち洋便器が137個となっておりました。それで洋便器の占める割合は43.2%。この割合は、全国の43.3に非常に近い、若干低めでありますが近い状況になっているということであります。 それから2つ目でありますが、洋式トイレの整備の必要性でございましたが、議員が御指摘のとおり排泄というのは人間の基本的・本能的な要求でありますし、小中学校の義務教育段階では特に人格の形成の基盤となる時期でありまして、この時期に基本的な要求を満たすということは非常に大切なことであると私どもも考えているところでございます。したがって、便器の形状、トイレの状況が理由となって排泄を我慢するようなことでは、あってはならないというふうに捉えているところであります。現在、仙北市の小中学校では、全ての学校に一定程度の洋便器が設置されておりまして、便器に関する特段のまず強い要望というのは届いてはいないのでございますが、今後は洋便器の増設の必要性について、学校の児童生徒、保護者、教職員等の声に耳を傾けて、しっかりとした対応を図ってまいりたいと考えているところであります。 それから、3点目でございます。災害時の避難所ともなる学校のトイレのことでございました。それで、災害時のトイレの問題は、1995年の阪神大震災の際に顕在化いたしまして、その後も大震災のたびに繰り返し重要性が叫ばれてきたところでございます。内閣府は、熊本地震の直後に避難所におけるトイレの確保管理ガイドラインを公表しておりまして、トイレの個数につきましては、災害の発生当初は避難者約50人あたり1基との目安を示して、計画的な整備を促すようにというふうにこう示されております。それで、熊本地震の際の新聞報道等によりますと、屋内のトイレは断水のため多くが使えなくなり、屋外の仮設トイレが中心になったというふうな記事もございました。仮設トイレはほとんどが和式でございまして、段差もあります。それで、お年寄り、それから体の不自由な人が大程こう難儀をされたというふうな、中にはしゃがみ込んで非常に泥だらけになったというような事例もございました。それで、災害時の避難場所としての機能を考えた場合に、学校にも一定程度の洋式トイレを設備する必要があると考えております。したがいまして、しかしながら災害時の停電等による断水が起きた場合は、建物内のトイレが使用できなくなることが想定されます。その際、いかにして避難場所の状況をより快適なものにするか、仮設トイレの設置のあり方も含めまして、総合防災課と市長部局と綿密に協議検討を加えてまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 一般的な現状でお話をさせていただきますけども、避難施設のトイレ事情は多くの問題を抱えているというのが実態であります。避難施設では、備え付けのトイレや仮設トイレの多くが和式様であります。足腰の弱い高齢者や車椅子使用の身体障害者にとっては、段差などからトイレの使用が極度に困難になる場面も多く、これがおむつ問題にもつながったという話をよく聞きます。一般的には、多くの健康被害と衛生環境の悪化をもたらして、同時に不快な思いをする被災者をふやすというふうに言われております。現在、市内で大規模災害が起こり、多くの避難者が発生する場合には、電気、水道などの状況にもよりますけれども、仮設トイレの使用が優先されると考えております。ただし仮設トイレは、洋式や車椅子にも対応したトイレはあるものの、必要台数の確保や段差などの課題も多く、被災者支援の観点から、避難生活のトイレの課題は今まで以上に強い問題意識が必要だというふうに思っております。国土交通省では、災害時のトイレ問題を解消するための施策として、マンホールに直接仮設トイレの設置が行えるよう、マンホールトイレ整備運用のためのガイドラインというものを示しております。仙北市でもこの指針を活用し、検討をします。あわせて、教育委員会と協議を始めます。 なお、平成29年度の災害対策事業としてでありますが、避難所生活で苦労するオストメイト実態等を視野に入れて、ストマー装具を購入して災害時対応に備えたいと考えております。 以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 3番。 ◆3番(熊谷一夫君) 今、43.2%と、ほぼ全国の平均なわけでございますけれども、洋式化率をやっぱり進めることが、現在も和式トイレをですね、やっぱり臭い、汚い、恐い、暗い、壊れているという、通称5Kと呼ばれている和式トイレでございますけれども、これがやっぱり多数を占めている状況なわけでございます。全国的にも、年度計画を立てて70%にしようとか、それから2年後には80%にもっていこうとか、こういう各自治体が多くなってきております。できれば、子供たちにそういった不便をさせないような、また、今現在、各家庭においてもかなりの家庭で水洗化、また洋式化が進んでおります。したがって、和式になかなか、逆に言えば、しゃがみ方を知らないとかですね、こういう特に1・2年生とかこういう子供たちもいるというようなことも伺っております。そういったことも含めまして、何とか年次計画をきちっと立ててですね、で、できれば教育委員会、また教育長のほうで、市と連携をしながら計画的に整備目標を立てて早急に行っていただきたいと、このように要望するものでありますけれども、その見解を伺いたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) 子供たち、私もいろいろこう子供たちともお話する機会がありますが、やっぱりトイレに行きたくない、いろんな理由ありますが、特に和式にはですね、今おっしゃった5Kの問題もございますけれども、非常に行きたくないという声が大変強いと感じております。いずれしっかりとした年次計画を立てながら、まず市長部局、建設、また防災等ともですね十分に計画を立てながら、話し合いながら、協議を重ねながら、年次計画のもとに進めてまいりたいというふうに考えております。どうかよろしくお願い申し上げます。 ○議長(青柳宗五郎君) 3番。 ◆3番(熊谷一夫君) 何とかですね年次計画を立てて、しっかりと予算に反映していただきたいと、このように思いますけれども、市長その点はいかがでしょうか。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 先ほど御答弁のとおり、教育委員会と協議を始めたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 3番。 ◆3番(熊谷一夫君) 以上で一般質問を終わるわけでございますけれども、全て大事な4点でございます。何とか今後の仙北市のまちづくりに有意義なこの4点の要望、また並びにしっかりと答えていただいたという思いでございますので、進めていっていただきたい、このように思いまして、この要望をして終わりたいと思います。 以上で一般質問を終わります。 ○議長(青柳宗五郎君) 3番、熊谷一夫君の一般質問を終わります。 13時まで、昼食のため暫時休憩します。                              (午後0時01分)--------------------------------------- ○議長(青柳宗五郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                              (午後0時59分)--------------------------------------- △田口寿宜君 ○議長(青柳宗五郎君) 通告により発言を許します。6番、田口寿宜君。 ◆6番(田口寿宜君) お疲れさまでございます。お昼休みを挟みまして身も心も満たされ、そして、弥生3月、春うららかではない冬の寒さが逆戻りした本日でございますけれども、一般質問をさせていただきたいと思います。通告に従いまして、質問させていただきます。 今回私は、持続可能な仙北市であるためにという大きなテーマのもとに各項目を通告させていただきました。施政方針が示されまして、そのもとで新しい年度へ向けての議論がスタートしました。大変厳しい財政状況ではありますが、持続可能な仙北市を目指して、さまざまなことに意欲的に取り組んでいこうとする姿勢が感じられます。しかし、これらの施策事業に取り組む上で、市民生活が向上し、市民の心が少しでも豊かになるためにはどうするかという視点を常に持ち、市民のことをしっかりと思う気持ちを持って行動しなければならないと考えております。そうした観点のもとに、次の点について市長より市当局の御所見をお伺いしてまいります。 まず初めに、雇用創出・企業誘致と移住・定住・子育て支援についてであります。 いずれの施策も力を入れて取り組んでおられますが、人口の流出には歯どめがかかっていない状況にあります。子育て支援を見てみましても、出生数がふえているかといえば、広報を読んでみてもわかりますように余り好ましい状況ではありません。なぜ人口の流出に歯どめがかからないかということを考えた場合、それぞれが点としての施策で存在しており、余り結びつきをもたないままに行われていることが原因の一つではないかなと考えられます。縦割りだから仕方がないという気持ちをもしお持ちであるならば、その気持ちは今すぐにでも捨ててしまったほうがいいのではないかというふうに私は思っております。今までの行政運営からの脱却を図ること、そしてその勇気がこの流れを変える一歩になると私は思っております。 雇用創出・企業誘致、移住・定住・子育て支援は、点の施策ではありますが、人口の流出を少しでも減らし、少しでも人口をふやす上では、市長がたびたび申しておられます定住の循環の理念のもとに、これらの施策を有機的に結びつけて展開していくことが、まさに今求められているのではないかと感じております。職員数が減少し大変な状況下にあることは承知しておりますが、各部課が横のつながりをしっかりと持ち、総合計画・総合戦略との整合性を図りながら強力に推進していくべきと考えますが、当局の所見をお伺いします。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 田口議員の一般質問にお答えをいたします。 1点目の雇用創出・企業誘致、移住・定住、子育てについてでありますが、昨年に策定した総合戦略、また、第二次総合計画は、まさに今、議員が口にされた、そして私が良く口にする定住の循環の理念に基づいております。特に総合戦略は、第1に産業振興による仕事づくりを掲げております。仕事について、安定した収入があって初めて第2の目標と設定をした移住・定住対策につながって、それが第3の目標とした少子化対策、そして最終的には第4の新たな地域社会の運営づくりに結び付くという構成であります。この進め方は、議員もお話しのとおりでありますが、仕事が一番最初に、自分の中ではそういうような思いでありますけれども、仕事があるかないかで循環が始まるか始まらないかにかかってくるというような思いで皆様方の前にお示しをし、また御理解をいただけると感じているわけであります。総合戦略の策定が施策の有機的な結合がなければ、今、私どもが抱えている問題の解決には結びつかないということを改めて認識するよい機会だったと、逆説的な言い方ですけども、そういう機会だったとも思っています。 このような状況の中、それぞれの部課において、有効な施策の展開を図るために日夜努力をしているという状況があります。例えば具体的な例としてでありますが、昨年度、就業や起業の支援、生活支援、子育て支援など、市の全ての部課の支援対策等を網羅したパンフレット、これが「おかえり」というパンフレットで、このパンフレットは、市のホームページに掲載しながらも転入者の方々への配付、もしくは転入したいという方への情報提供をしております。大変わかりやすい内容でありまして、市の施策を活用する上では非常に参考になるという声も届いております。さらにこのパンフレットの存在の周知を行わないといけないと思っておりますけども、ちょっと紹介しますと、仙北市がどのようなまちであるかの紹介があって、例えばマイホームの取得支援は、このような状況ですよ。それから新婚さんを歓迎するさまざまな制度がありますよ。奨励金がありますよ。エコな生活を応援しますよとか、これは国の事業にも関係してきます。空き家バンクに登録すれば、こういうことができますよ。リフォームに補助金がありますよ。浄化槽設置工事補助がありますよ。就労を目指す皆様には、こういう制度がありますよ。ということで、ずっとこう書いております。子育てについても当然、第2子以降の保育料を全額助成しますよから始まって、ずっとあります。このような、これまでは、もしかしたら一番市として弱かった、先ほどの午前の一般質問の際にも御指摘のあったように、一つの部局の中で完結してしまっていて、それがほかの部と結合することで始めて効果を発現できるということに、私たちは余りおもむきを置いてこなかったのではないかという反省をしています。そのような意味合いから、ことしから横の連携というものを大変意識しながら仕事をしている状況があります。 また、平成29年度でありますけれども、ドローンの販売や操縦講習を行う民間の取り組みを支援するための補助金制度の創設であったり、また温泉を中心とした市民の健康増進と観光それから健康産業の創造を目指すヘルスケア産業の協議会であったり、ICT企業の方々との新たな産業構造の転換を図るための企業創出の支援であったり、そういうこともほとんどが一つの部で完結できない事案ばかりでありまして、複数の部課を横断した連携がないと成果を発現できないという事業が大変多くなってきました。こういう現状を踏まえると、市役所の連携や機能強化をさらに図るためには、できる限りの部課の集約が効果的なことは明らかになります。物理的に、また即時的に直接話し合えることや、知識、情報を共有しやすい環境づくりは不可欠であると考えております。ここから連携や効率化が進むと考えております。そういう意味合いでも集約型の庁舎の整備を進める必要があると認識をしております。 想定される人口減少に歯止めをかけるためには、市はもちろんでありますけれども、市民の皆様の御協力がなければ、とても叶うものではありません。仙北市が一体となって、本気で立ち向かうことが重要です。たとえ職員数が少なくても、それを補う組織力を強化して課題の解決に尽くしたいという思いであります。 この場面からは以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 6番。 ◆6番(田口寿宜君) 今、その部分での答弁で、定住の循環、やっぱり仕事があって、仕事をして、稼いでという流れをつくっていかないとどうにもならないというのが基本にあると思います。ここに定住するにしても、子育てをしていくにしても、やはり今言った仕事がなければ、それらのことを成し遂げていくことはできないと思っています。仕事ということを考えた場合、企業誘致とかいろいろな形で取り組んでおりますけれども、これまでの企業誘致の発想というのは、市内から人を出さないという観点がものすごいウエイトを占めていたんではないかと思っておりました。これからの企業誘致のあり方を考えた場合、仙北市出身でいろんな県外の大学に出て行った子供さん、学生さんがいるわけなんですね。そういった方々がどんなことについて勉強してきたか、学問に励んできたかをいろいろ調査した上で、じゃ、そうすればどんな職種があればそういう方々が地元に帰ってきて、地元に就職をして、定住をして、子供をつくって生活していけるかというところまで、そういう考え方も必要になってくるんじゃないかなと思うんです。そういったところも含めて、企業誘致のあり方についても、やっぱり「おかえり」というパンフレットの中を私も見させていただきましたけれども、たくさんの支援とか仙北市のやっていることが書かれている。そういった強みというのもしっかりとPRしながら、新たな人材でないが、市から出て行った人方を呼び戻す手段にこういったものをしっかりと活用して、強力にPRしていく、そういう攻めの姿勢が今まさに必要と考えるんですけれども、その辺の考えを一つお聞かせください。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 今の若い方々とお話しをするため、最近特に自分が参加したいということでお願いして参加させていただいておりますけれども、若い方々の意識は自分らしさということが、とても大きな価値となっております。私たちが若かった頃の思いとは違う意味合いで自分らしさを大切にしているという、そういう若い方々の意識を強く感じております。自分らしさは100人いれば100人違うわけで、1万人いれば1万人違うわけでありまして、自分らしさをしっかりと地域で表現することができるような仕事となると、その人数の数だけ職種のバリエーションがなければいけない。これは現実的には無理であります。これは少なくとも最大公約数として、例えばものづくりに対して自分の位置をそこに注入して、新しいものをつくりあげていくことに喜びを感じるとか、農業であれば自然の中での営みに対して価値を共有できる方とか、ざっくりとした話の枠での提供は何とかやっていきたいというふうな思いであります。そのことがあって少なくとも若い方々には、身近で興味があると思われる例えば自動車関連産業であったり、航空機関連の産業であったりということを県が一生懸命に、これがUターンの力になるという思いで県が促進している現状があります。仙北市は文化と歴史に彩られた本当にすばらしい観光資源、文化資源を持っているわけでありますけれども、この文化資源、観光資源を活かしていくために必要な人材をできる限り、仙北市の出身の方々で一度外に出て、そういう経験をした方々に戻っていただくという橋渡しを行政でやらなくてはいけないという思いはあります。また一方では、これまでなかった産業で近未来の技術を活用した産業に取り組みたいとか相当ありますので、そういった方々が活躍できる場を提供していきたいというようなことで、ざくっと大きなフレームの中で、こういうことを皆さん、協力していただけませんかというような提案の仕方ということについては、一生懸命にこの後も続けていきたいと思いますが、現状で言うと、既に商工関係の方々から話を聞くと、幾ら雇用をしたいという企業があっても、そこに手を挙げる人間がいないという状況が、要するに人手不足の状況を何とやって補っていくかということが先に立ってしまって、その後のビジョンがなかなか組みにくいというのが実態だろうと、正直な気持ちだろうと思って聞いておりました。そこに手を着けるにはどうするかということは、大変悩ましい、また難しい問題でありますけれども、避けて通れない、正面からあたっていきたいという思いで産業振興と雇用の開発、定住の促進にあたります。 ○議長(青柳宗五郎君) 6番。 ◆6番(田口寿宜君) いずれ今までの行政が、そういう流れで行くと壁にぶち当たっても超えられないというのは目に見えている状況であります。前段でお話しいただいたように、やはり今までの行政レベルからの脱却を図っていくことによって、それぞれ十人十色の考え方にも何とかついていける、提供できる環境もできていくだろうし、そういった一歩を今まさに踏み出すのが平成29年度なんではないかなというふうに私は思っておりますので、そこら辺をどうか肝に銘じていただけたらということを一つ提起しておきたいと思います。 次にいきます。次は、それこそさっきから答弁がありました、地方創生・近未来技術実証特区についてということで、この項については2点お伺いしてまいりたいと思います。 1点目であります。少なからず税金を投入して取り組んでおります特区でございます。市民の方々からは、関心はあるものの、何か自分たちにいいこと、メリットはあるのかなという話をよく最近聞くようになりました。それだけ特区には関心のあることだと思っております。先般、市長のブログを読ませていただきましたけれども、畑楽のグループの方々と特区について勉強会を開催されたということでした。その特区について理解が深まっていなかった点というのが浮き彫りになったような感じが見受けられたところでありました。また、1月の25日から27日に開催されました仙北市近未来産業創造研修会がありました。私も初日に、1日目にだけ参加させていただいたんですが、これは大変勉強になる、ためになる会でした。今後のいろいろな部分につなげていけるような会だなと思って参加したんですけれども、3日間の参加者が延べ20名と正直少ないんじゃないかなというふうに感じたところでありました。その参加者が少なかったのにはさまざまな要因があったかもしれませんけれども、本当にたくさんの方に受講していただきたかった内容だと思います。周知方法なんかもあると思うんですけれども、やはり各団体・組織に日程を調整する余裕も含めて前もって、ちゃんとこういうのをやりますよというのを周知することも必要ではなかったかなと思います。また、そういった関連する企業・事業所の方々もいるわけですから、そういった方々にも参加していただいて、今後の事業にどう展開して結びつけていくかということも考えていただきたかったと思ったわけであります。また、そういったものを通じて、市民の皆さんにももっと関心をもっていただくとともに、特区に関するメリットを感じていただくのもこれは可能ではなかったのかなというふうに思ったところでありました。 ただ、こうした取り組みも大事なんですけれども、まずは特区は誰のための、何のための特区なのかという明確なビジョン、これをまず示すことが改めて必要なんじゃないかというふうに思います。そうしない限り、全ての市民の皆様の理解を得ることは難しいのではないかと感じております。言ってみれば特区は行政がやるものという意識がまだ根強いというのが、正直感じているところであります。特区事業に関して、市民の皆さんが提案しやすい環境、こういう環境も整えていくことが必要だと思っております。さっきの市長の答弁でも、何かいろいろ提案してくださいというお話でしたけれども、そういうスタンスよりかは、うちらもしっかり頑張ってポートしていくので、一緒にやっていきませんかっていうような、誘い込む、巻き込むような、そういった提案の仕方の形でお願いしていくっていう方法もひとつあるんじゃないかなというふうに思っているところであります。 まずは、誰のため、何のための特区なのかという明確なビジョンを示すこと、そして、その提案しやすい環境をつくること、これらのことについて当局サイドの御所見をお伺いしたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 1点目の質問への答弁というか、特区に関して私の思いをまず先にお伝えしたいと思いますけども、これは議員の御指摘のとおり、特区事業について、これは市民の皆様の税金を投入しているものも当然あるわけであります。また、議会から御承認をいただいて着手した事業も多数あるわけでございます。特区による事業展開で市民の皆様に利益をもたらすことができない、仮にですよ、そういうことだとすると、全く意味がないと思っております。つまり特区の事業展開によって市民の方々に利益をしっかりと享受することができる環境を整えて、そして実際に利益をあげていただくということが私どもの特区を進める上でのポリシーであります。 とはいいましても、制度上非常に難しい、理解がなかなか難しいというのも実態としてあるわけです。私たちよりも1年先に認定を受けた兵庫県養父市の市長もよくお話をされておりますけれども、まず一番最初に聞かれることは、特区になったということで国からたくさんの補助金をもらえてよかったねという誤解があると。よく御存じのとおり、そういう関係での補助金というのはゼロであります。じゃあ、何がいいのかといったときに、これもこの前の畑楽のメンバーが開催してくれた特区について考える勉強会というのに参加させていただきましたけども、ほぼ行政関係者以外の皆様方は、特区になったことで補助金がもらえてよかったね、これは役所がやってるんでしょっていう理解のもとに参加をしておりました。2時間程度かけてさまざまなお話をした後にお話をお聞きすると、全くそのような状況ではないということが理解できたということで、大変その時間は私たちはありがたかったというふうに思っております。要するに、これは安倍政権の第3の矢、3番目の矢でありまして、規制改革等を行って民間の投資を高めていくということが大きな目標の中の政策であります。ということはどういうことかというと、行政が主役になって、行政の事業で物事をおこして、それが地域に利益還元をもたらすイントロダクションとするという考え方では全くないわけであります。あくまでも国と自治体が連携して、現在の規制を改革、緩和をして、そこで間口は広がるビジネスチャンスを民間の方々に活用いただいて、そこに投資があったり、もしくは参入があったりということで、ノウハウの提供とかがあったりということで、ビジネス展開がしやすくなる環境をつくっていくと。で、その利益は当然民間の皆様方のものとなる。それが総じて市民の利益となっていくというような考え方でありますので、制度的な話をすると、これで30秒で終わるんですけども、実際はそれをなかなか実現することが難しいという、各民間企業の方々、事業所の方々の御都合もありまして、それをうまくお見せすることができない状況が続いているという現状です。しかしながら、平成29年度は小さな成功事例を幾つか皆様方にお見せすることができるというような思いで取り組みたいと思います。当然そこには、議員からお話があったように、ただ提案してくださいということではなくて、提案をいただいた後に市が国と一緒になって規制の緩和に対して努力をし、必要な、その事業に対する必要な事業導入のための支援、これは経費も含めてですけども、事業導入に必要な補助であったり、体制であったりを一緒に提供できるように、国と市が一緒に提供できるように、市民の方々に提供できるようにというスタンスで臨みたいというふうに思っております。 ○議長(青柳宗五郎君) 6番。 ◆6番(田口寿宜君) そういうのがやっぱり全く、全くとまでは言いませんけれども、理解できないままに進んできたこの特区の流れじゃなかったのかなというふうに思っております。今答弁いただいたことをもっとこうしっかりと伝えていくべきじゃなかったのかな、最初に。前段のほうでは、やっぱり特区指定受けたっていうことでいろんな気持ちの高ぶりがあって、どんどんどんどん前へ進んでいった事実がありますけれども、やっぱり気持ちの高ぶりを若干抑えつつ、今のお話をしっかりと伝えてから進んでいくっていうのも必要だったのかなというふうに感じるところであります。ただ、それは今でも多分遅くないことだと思います。この特区というのは何年も何十年も、この仙北市で続いていくことですので、今、再度そういった答弁いただいた内容をしっかり説明して伝えていくという、そういう作業もこれから必要になってくると思うんですけれども、そのあたりの具体、具体とまで言いませんけれども、どういうふうな形で説明っていうか、ビジョン、市民の皆さんにこうお伝えしていくのかっていうのをお伺いしたいと思います。
    ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) お話のとおり、特区がこの後、市民の方々の利に供するそういう形になるためには、何よりも必要なことは市民の皆様の理解、そして協力、そして推進する力ということになっていくんですけども、その一番最初の理解をいただくという場面で説明が不足していたという御指摘が多数いただいておりますので、まずその点を解決、改善していかなければいけないと思っております。その理解力、この高い力の理解力っていう話じゃなくてですよ、ともに同じスタンスで臨むというところまでお互いが連携できなければ、その推進力がなければ結局は特区としてのうまみを発現できないということが明らかにわかりますので、その改善に向けていくと。その場づくりについては、足繁く、まあこれまでもそうやってきたつもりではあるんですけども、市民の方々との情報共有の場面をたくさんつくっていくということをさせていただきたいと思いますし、また、広報等については月2回出ておりますけども、そのうちの月1回のペースでは何らかの形で特区に対する理解が広まるような、そういう記事の掲載についても4月から始めていきたいと思っておりますし、また、各世帯の皆様に特区について十分御認識をいただける環境に今までなかったということですので、これを改善するために、特区についての説明が、何というか、わかりやすい説明ができるような小冊子の発行等については、今回の議会でも御提案させていただいている予算内容でありますので、どうか御審議よろしくお願い申し上げたいと思います。 さまざまな場面を見つけて、そしてそれをやりながら、一番わかりやすいのは、あっ、こういうことなんだ、例えば6月をめどに始めたいと思っているヘスルケア事業については、例えば70歳の高齢、高齢というか70歳以上の方々に対して、温泉に入るということが健康の維持増進にどれだけ有効なのかというようなことを、実際に一緒にやっていただくパートナーという考え方で、例えば仙北市で経営に関係している4つの温泉がありますけれども、この温泉の入浴料を無料化していくとか、さまざまな提案をこの、これは国の交付金の事業の中の一つでありますので、今そうしますという話は申し上げられないんですけども、そういう方向性で今検討しております。そういうような形で、特区というものが非常に身近なものとして、そして私たちの、市民の方々のためになるものだという、小さな成功事例とか小さな体験を幾つも幾つもお見せするということを同時にやっていくというような思いで、平成29年度はあたっていきたいと思っております。よろしくお願い申し上げます。 ○議長(青柳宗五郎君) 6番。 ◆6番(田口寿宜君) 正直、この特区に関しては、市民が不在というか見えなかったのかなっていう不安なところ、不満なところ、不安と不満がすごい交差してましたけれども、今のその市長の答弁を伺いまして、よりきめ細かやな対応をして、しっかりと理解をいただいて、そして進んでいくというそういうスタンスでいくという答弁をいただいたので、次の2点目に入りたいと思います。 2点目は、近未来技術実証特区でございますけれども、これさまざまな取り組みがなされてるわけであります。例えばドローン関係なんですけれども、ドローンスクール、これ何回か開催されまして、県外からも参加者がいらっしゃったというお話を伺っております。その県外から参加された方々っていうのは、なぜか仙北市外に宿泊をされていたという情報も入手しております。そのそれぞれいろんな御都合とかあってのことだと思うんですけれども、せっかくこうドローンスクール、特区のドローンスクールでここに来て受講して、また別のとこに行って、また次の日来るっていうスタイルをとるのは疲れるだろうと思いまして、せっかくだったら仙北市に泊まっていただいてゆっくりしていただけたらなというふうな思いを、その話を聞いて思ったところでありました。できることなら、そのオプションでですね、ドローンスクールで市内観光、あるいは市内の宿泊もつけてセットにして行うっていうこともあってもよかったのかなっていうふうに思ったところでありました。この、これからヘルスケアツーリズムだの、いろんな感じでこれは進んでいくわけですけれども、あらゆる面で最大のビジネスチャンスが今訪れていると思っております。観光面も含みまして、これまで生み出してきた仙北市の強みの点、たくさんあります。そういった点と、今まさに進めている特区事業で生まれてきている点をしっかりと結びつけて、大きい面にしていって本市の魅力をしっかりと、そういったたくさん来られる方々に伝えていくということも今後必要な作業になっていくと考えるわけですけれども、この件について御所見をお伺いしたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 議員が先ほど、1日目、初日に参加をいただいたセミナー、3日連続セミナーは、大変好評でありました。20名と少ない人数でありましたけども、その中の参加者の方々からは、自身が起業に向けた思いを持っている方々で、どうすれば起業ができるのかということに、日夜さまざまな問題を抱えていた方々に対する一つの方向性というか答えを指し示すことができたというような思いでおります。きっとあの方々がこの後、起業家として実際にビジネス展開をされる方々の一部になるのかなというふうな思いがあります。ありがたく思っております。 近未来技術実証特区のドローンスクールの件でありますけども、受講者がまず150人にて、この中で仙北市民は98名であります。市外からの参加者が52名で、県外からおいでいただいた方々もいらっしゃいました。参加者の御都合で講習会のみでの日帰りの方もいらっしゃいましたし、また、次の予定のために秋田市にお泊まりになられた方もいらっしゃったという、事後調査でありますけども、そういう状況があります。交流会は地元の宿泊・飲食店で実施しておりますので、県外から参加された方々にすれば、仙北市内に滞在したり、また食べたり飲んだりと、温泉に入ったりというような場面もあったというような話もお聞きしております。 ちなみに、平成29年度でありますけれども、さらに多くの近未来技術実証が行われる予定となっております。当初予算の資料でお知らせをしておりますドローンテクニカルチャレンジin仙北、これはことしの7月を予定しておりますけれども、これ以外に多くの取り組みがあります。ただ、今、連携先の企業であったり団体であったりの広報セクション、広報のセクションとの調整がまだなかなか進んでいないという場面もありまして、今まさに水面化で盛んにその交渉が行われているという状況が複数事案ありますので、ここでの具体の取り組みは紹介できないという、まあそういう現実があります。大変残念でありますが、しかしどの取り組みについても、今議員から御指摘のあったその点から線に結び、面につないでいくというような方向性はしっかりと堅持して、事業の開催に向けて取り組みたいというような思いであります。これは、午前の話からありますけども、その部局だけではなくて、全ての課にわたって共有していく認識の一つであり、この点については部長等会議等でもその思いを共有することはもちろんそうでありますけども、実施に向けた情報の公開・開示についても同様の考え方で進めさせていただきたいと思いますので、御指導よろしくお願い申し上げます。 ○議長(青柳宗五郎君) 6番。 ◆6番(田口寿宜君) 水面下の交渉の中で、こういったPRといいますか、しっかりと魅力をお伝えしていくということ、お話いただきました。そのように進めていただければなというふうに思うところであります。 またやっぱり、この特区事業、さっきからずっと点と点の話してますけれども、やっぱりその点だけどんどんつくっても仕方ない話だと思うんですね。これから点つくってきた、今までつくってきた点をしっかりと結びつけて、しっかりと面にしていく作業、これをしていかないと、平成29年度は、また点をつくって終わりになってしまうっていう危機感さえ覚えてるところであります。この点を結びつけて面にする話は、何年か前の一般質問のときにもお話をしたような、自分がお話したような記憶があるんですけれども、やっぱりその当時お話してからこう年月がたってもまだそのお話をしてしまうっていうことは、やっぱりまだまだそういった面が足りなかったのかなっていうふうに思ったところでありました。いずれそういったところもしっかりと皆さんで情報意識を共有を図りながら進めていただきたいというふうに思っております。この項については以上であります。 次にいきます。観光振興についてでありますけれども、この項について1点目です。 平成29年度は、本市におきまして多数のイベントが開催されます。多くのお客様をお迎えする年度になります。これまでも多くの単発的なイベントがありましたが、義務感が漂う中での開催で、そこで終わってしまっていたような感が崇めない部分があったのではないかと私は感じております。一生懸命にこう携わっておられた方々には、本当に大変な失礼なことを申し上げ、述べさせていただいて、本当申しわけない気持ちであります。ただ、さまざまな面で今チャンスが訪れている年度のイベントである以上、単にイベントで終わらせるのではなくて、関係機関との連携のもとで本市の魅力を最大限伝えて、ファンをふやし、リピーターにつなげていく作業もイベントと同時にやっていかなければいけないものと考えております。この部分につきまして具体的なビジョンはおありなのか、お伺いをいたします。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 先ほどから議員は、チャンスが訪れているということを再々お話しいただいておりますけども、私どもとしてはチャンスが訪れたという思いではありません。チャンスをつくって、やっとここまで来たという思いでありますので、この点は少し認識が相違するのかなというふうな思いがあります。 具体的なビジョンでありますが、本市で多数のイベントが開催されることについては、これまでの誘客宣伝効果があらわれて、通常であれば県庁所在地等で開催されることが多いイベントなどであっても、海外や全国各地からぜひ仙北市で開催したいというオファーも多数いただいております。そういう状況を考えるだけでも、仙北市の魅力が認知されてきているという手応えを感じているというのが私の今の正直な気持ちであります。観光イベント以外であっても、世界規模の大会、例えばアジア太平洋国際温泉会議、国際合気道競技大会、田沢湖と台湾の澄清湖との姉妹湖締結30周年大会、また、全国規模の大会としては、昔語大学創立25周年記念大会、第30回全国健康福祉祭秋田大会、全国京都会議総会等々があります。また、研究会・学会等で言うと、日本陸水学会、電子情報通信学会等々があります。大変盛りだくさんであります。仙北市を訪れていただける観光客の方々はもちろん、各種大会等で御来場いただく方々に対し、パンフレットであったり映像であったり、SNS等を最大活用しながら、また来ようと思ってもらえるよう、また、市民を挙げて真心のこもったおもてなし活動をさらに強化をして、単にイベントで終わることなく、関係機関と連携して継続的に取り組まなければいけないと、この思いは全く同様であります。 具体的なビジョンでありますけれども、施政方針の中でも若干お話をさせていただきました。言い訳がましい話なので大変恐縮なんでありますけれども、総合計画や総合戦略との整合性を図りながら、外国人観光客の動向、ユネスコ世界遺産登録、ミシュラングリーンガイドの選定等々、年末で大変急激な変化が多数ありまして、これらを最大活用するためにさまざま盛り込まなければいけない事案が複数にわたって、また複数項目・分野にわたって出てきております。そういうことがありまして、現在その動向と分析を行っております。仙北市観光振興計画の見直しを早急に策定すべくという思いで努力をさせていただいております。 なお、この策定にあたっては、例えば外国人の入り込み数のKPI、要するに目標設定等についてもしっかりと皆様方に御提示できなければ意味がないというような思いを持っております。そういう推計等に対しても、今情報収集をさせていただいているという状況がありまして、少しの間、このビジョン、明確なビジョンの提案については少しお待ちいただきたいというような思いであります。 以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 6番。 ◆6番(田口寿宜君) チャンスをつくって、やっとここまできたという私の認識がちょっとあれでしたけれども、本当にそれについては敬意を表したいと思います。御苦労さまです。 私、リピーターをふやすことについては、そんな難しいことは考えてませんでした。例えばですね、その会場に行きましていろいろやります。その中で、会場には会場の中にその従業員というかスタッフさんもいますし、そこには市の職員だったりスタッフさんもいると思うんですけれども、そのスタッフ、例えば市の職員のスタッフさんがその会場のスタッフ、従業員のスタッフさんに、いや、うちらも一生懸命PR頑張るので、一緒にどんどんPRしてやっていこうぜって、そういう一言、本当にそういう一言が欲しいんですね。パンフレット渡します。SNSでやります。何やりますっていうのは、ありきたりの、どこでやってることなんです。そのどこでもやってること以外の大事なことって、その一言かけることだと思うんですよ。その小さな小さな気遣い、一言が、実はおっきい勇気、おっきい変化に変わっていくんじゃないかというふうに私は思うんです。やっぱりそういった小さい一言をかける勇気、これを持ってこれらのイベントに取り組んでほしいんですけれども、そこのあたりどうですか。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 一番最初に議員がこの項で質問の中にあった言葉を、今理解しました。というのは、先ほど議員は質問の中で、義務感という言葉を使われました。義務感で多数のイベントに職員が、まあ駆り出されてるというようなニュアンスのお話だったと受けとめましたけども、そのような状況だとすれば、そこに声かけをするという行為は多分起こらないと思います。職員の一人一人が、まあ公務でありますので義務ということのレベルがどうかはそれはちょっと横に置いといても、積極的にその場面で自分が果たさなければいけない役割を果たすというのは、義務感ではなくて、やはり自分の中のモチベーションに関係する気持ちの持ちようではないかと思います。そういう持ちようでなければ、旅館・ホテル、または民間の方々のサポートをいただく方に一言かけるということが多分言葉として出てこない。なので、今、自分の中で、あっ、そういうことだったんだというふうに理解を深めたという状況があります。義務感ではなくて、積極的に能動的に自分がかかわることを楽しむというような職員の思いに至ってもらうために、この後何が必要なのか、そしてその対策等については今この場面で思いつかないので、部長等会議、また全庁会議の中でしっかりと議論させていただきたいと思いますので、今の御指摘は大変感謝申し上げます。 ○議長(青柳宗五郎君) 6番。 ◆6番(田口寿宜君) まず、意識的な部分をやっぱり変えていかないと、これはいかないと思います。意識改革、簡単に口で話しますけれど、そんな単純にいくもんではないというふうに思うんです。すんごい難しいことなんですけれども、でも小さい何かきっかけが必ずどっかに転がってるはずなんですよ。それを見つけることが意識改革につながってくると思います。で、午前中の質問の中でも、本当に情報共有、それを反映する、それを行動につなげていくっていうこともありまして、やっぱり情報の共有、情報の収集、共有、反映、そして行動に移すっていうことの意識、小さいとっからちょっと心がけを変えてくきっかけを見つけて意識を変えていく、その2つがこれから求められるんじゃないかなというふうに思っております。 次、2点目いきますけれども、4月から6月にかけまして秋田県において、JR東日本の重点販売キャンペーンが行われます。さまざまな取り組みのもとに、宿泊者数90万人、入り込み客数が900万人を目標に掲げておりまして、県の本気度が伝わってきております。ただ、昨年の秋頃から、この本市の観光面ですけれども、実は低迷していたんじゃないかなというふうな思いであります。入り込み客数や宿泊者数、その数字的なところは伸びてたりしてるかもしれませんけれども、市内のいろんなところに出入りしている業者さんのお話っていうのを聞く限りでは、物の動きが非常に鈍かったというお話を聞いております。これはここだけの話だといえば秋田県全体もそうだったというお話を聞いております。この流れは本当に大変なことであったと思いました。そうした状況の中での今回のキャンペーンでありますから、かなりの期待が寄せられております。常日頃からですね土台づくりをしている本市であります。この土台づくりの作業には理解を示すわけでございますけれども、施政方針でのこのキャンペーンでの誘客宣伝や誘客促進に大きな効果を期待するということ書いてましたけども、その期待するという考え方だけでどうなのかなって、本気度数が私には伝わってこなくて、本当に不安を感じたものでありました。平成29年度はさまざまな観光施策を行うようでありますけれども、よくも悪くもこのキャンペーンを足がかりにするべきだと考えております。県とJRの流れに身を任せるのか、それとも、このキャンペーンを利用して本市の観光復活に向けて最大限の取り組みをしていくのか、当局の本気度をお示しいただきたいと存じます。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) この4月1日から6月30日までの3カ月間、秋田県がJR東日本の重点販売地域に指定されて、秋田県大型観光キャンペーンとして実施するということが決まっているということがまず1点であります。重点販売地域というのは、地域の観光開発の成果を着実に誘導に結びつけることを目的に、JR東日本が地元自治体や観光事業者等々と連携をして集中的な情報発信を行うものでありまして、当然のことですけれどもJR東日本も秋田県も仙北市との連携が最重要と捉えているということであります。ここに至るまで、仙北市があぐらをかいて黙っていたということは毛頭ありません。多くの交渉を行って、やっとこの流れになったということでありますので、これはどうか誤解なさらないでいただきたいと思います。 重点販売地域の指定メニューでは、仙北市の取り組みとして、北海道新幹線開業から1周年を迎えるこの時期に、函館ツタヤ書店で「春になったら仙北市に出かけようプロモーション」を実施したいと思っております。期間は来週月曜日から19日までであります。店内で仙北市の魅力をPRして、誘客促進活動を展開します。また、3月13日から17日までは、丸の内トラストタワーN館前で「秋田県南地域春の芽吹き市」に出店をします。これは食料品販売も可能であるということなので、仙北市の味と観光を同時にPRできると考えております。また、3月18日から19日にかけては、有楽町駅前広場で開催の「さく、さく、あきたin有楽町」でキャンペーンのオープニングイベントとして、仙北市の物産販売や観光PR、郷土芸能披露などを行う予定であります。これらは、JR東日本や秋田県のバックアップがあって実現できたことであります。これからの働きかけが成果を左右するということでありますので、しっかりと対応していきたいというふうに思っております。 また、秋田県大型観光キャンペーンの期間中は、角館の桜まつり、国際花火シンポジウム、大仙市でありますけれども、これが「秋田だ!食と芸能大祭典」、これは秋田市であります、など多くのイベントが行われます。特に角館の桜、刺巻湿原のミズバショウ、八津・鎌足のかたくり群生など、仙北市の春の花紀行が真っ盛りであります。この誘客成果が1年の入り込み数を大きく左右しますので、主催団体等と市はしっかりと連携をし、多くの催事を開催する予定であります。また、お客様の市内交通移動手段の確保対策が重要と考えておりまして、利便性を確保するために、冬に実施をしたバス・タクシー等による周遊事業は、予定を繰り上げて4月15日からの運行をしたいというふうに準備を進めております。 3観光協会の一本化は、これまでの協議の結果、準備委員会が立ち上がり、平成30年を目途に調整作業に入っております。間もなく誕生する新観光連盟の財務支援を行いたいという考えも持っていて、市の収入としていた駐車場利用料一部見直しも予算案でお示しをしております。また、先日の朝日新聞で紹介されましたけれども、温泉を核に医療と連携をした新たなヘルスケア事業は、新年度から実施をする予定であります。インバウンド対策では、仙北市の枠を超えて県内外の自治体と広域連携で取り組む予算案を計上させていただきました。特に3Dプロジェクトについては、これまでの観光振興とは異質な取り組みでありますけれども、その分、新たな事業展開を期待しています。また、文化力をキーワードに、北は北海道、南は四国香川県の各自治体5市町と連携した事業導入も準備を進めているという状況があります。また、これはまだ検討段階のお話でありますけども、田沢湖を水上飛行場として活用できないかという、そういう思いで、国内の遊覧飛行で実績のある企業と協議を行っております。この可能性調査、実際の飛行試験でありますけども、これも重点販売地域、6月までの間のキャンペーンの期間に行うことがいろいろと効果的なのかなという思いもありまして、検討させていただいているという状況もあります。 これらを成果のあるものとするには、市役所のマンパワーの育成と確保が何としても必要であります。国際交流振興の専門セクションの立ち上げであったり、観光商工部の組織再編なども含めて、多くの取り組みに挑むその姿から本気度をどうか感じ取っていただければありがたいというふうに思っております。 以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 6番。 ◆6番(田口寿宜君) 非常にさまざまな取り組みをするという本気度を伺いました。いずれにしましても、4月から6月、本当にイベント、ちょうどいいころにそういう重点販売のあれをしていただくというのは非常に感謝をするところでありますし、また、頑張っていかねばと思うところであります。 その中で広域的な取り組みとかも伺いましたし、2次アクセスについてもいろいろお話伺いました。その中で、よく最近通過型、ここは通過型だと言われる話をよく聞くんですけれども、その通過型のままでいくのか、それとも宿泊型、市内もちゃんと見てもらって宿泊をしていただいて、その経済活動をしていただいて市内の経済が循環的に回ってくるというような環境をしっかりキャンペーンの中でつくり上げていく、土台をつくり上げていくっていうことも考えていかないといけないのじゃないかというふうに思うんです。そこのあたりの本気度、ちゃんとそれはやっていきますよっちゅうお考えがあればお示しいただきたいというふうに思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) JR東日本さんのお話をいろいろとお聞きすると、これ県も同様のお話ですけども、仙北市の重販の取り組みでさまざまな成果の工程があるだろうとお話であります。それは責任をしっかりと果たさなければいけないという思いはあります。しかしながら、ちょっとこれ誤解が生まれる話なので微妙ですけども、仙北市がこれまで培ってきて伝承してきたさまざまな観光資源、これはほかの自治体では絶対に真似できないもので、これはもう本当に強みであります。で、この強みをいかに伸ばせるか、もしくは時代に沿った再創造ができるかというところにかかってるというふうに、自分は、私は思っています。今までと同じ状況で同じサービスを提供していっても、お客様は新しいものに向かっていくということはこれは否定できない。そうすれば、これだけすばらしいものがある仙北市ですから、そのあるものを時代にマッチさせるような再創造を、作業を加える、繰り返し加えていくということでなければ、素材の何ていうか新鮮味というものになかなか訴えることが難しいのかなという思いがあります。ですので、このキャンペーン、大型観光キャンペーンではありますけれども、そういう少しこれまでとは趣が違うというものについても、何かこれが本当にいいの悪いのっていう話が後で出てくるということも想定してお話してますけども、これはあくまでも次の展開に向けた、何ていうか取り組みだというような思いを持っていただいて、市民の方々の活動をぜひ議員の方々もサポートして、応援をしていただきたいという思いがあります。これがうまくいくことによって、新しいまた魅力が、価値が高まるということに向かっていくというその姿勢を、ぜひ皆様方にも御支持いただければありがたいというふうな思いを持っております。 ○議長(青柳宗五郎君) 6番。 ◆6番(田口寿宜君) わかりました。そろそろ時間も時間ですので、最後に一言ちょっと申し上げさせていただきたいと思います。 先般の魁の方に、全国の自治体の景況感のアンケート調査の結果が出てましたけれども、県内25市町村中5団体、5市町村でしたかな、が、よくなってるというふうな答えを出しておりました。その中にはですね仙北市も、お客さん入ってきていい感じだよっていうことで、よくなってるというお話をしているっちゅうあれでしたけれども、果たしてそうなのかなっていうふうにこの新聞の記事を読みながら私思ったところなんです。実際、さっきも話しましたけどもお客さんが入って景気がよくなってきてるっていうふうなようにニュアンスとして捉えてるかもしれませんけれども、実際、市民の皆さんとか働いてる事業所の皆さんとかっていうのは、そんなにそんなよくなったかなというふうな状況に至っていないというのが現実なんです、まだ。ということは、そこで役所サイドが思ってることと現場で思ってることが、実際温度差が広がってるような結果になったのかなと、結果が示されちゃったのかなというのが自分の思いだったんです。いずれこの平成29年度っていうのは、本当に何が何でも頑張ってやっていかなきゃいけない年だと思うんですけれども、そのギャップ、温度差をしっかり埋めるためにも、やっぱちゃんと市民生活、市民の皆さん、皆さんも生活者なのでわかると思うんですけども、市民生活をしっかりと見据えて把握した上で物事を進めていくと、足元をしっかり見て、着実に進んでいくっちゅうことをしていかなければいけない年度なのかなというふうに思っております。そういったことも含めまして、任期残り半年ですけれども一生懸命しっかりと地を見て進んで頑張っていくっちゅうことを御期待申し上げまして、私の一般質問を終わりたいと思います。 以上です。 ○議長(青柳宗五郎君) 6番、田口寿宜君の一般質問を終わります。 14時15分まで、暫時休憩します。                              (午後1時58分)--------------------------------------- ○議長(青柳宗五郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                              (午後2時14分)--------------------------------------- △平岡裕子君 ○議長(青柳宗五郎君) 通告により発言を許します。5番、平岡裕子さん。 ◆5番(平岡裕子君) 大変お疲れさまです。もう一般質問も午後の2人目となりますと、皆さんも大変お疲れではないかと思いますけれども、今、大丈夫という声もありましたので勇気づけられて質問を始めさせていただきます。日本共産党の平岡裕子です。今回も一般質問の機会に恵まれまして、非常にありがたく思っております。今回は3点について質問をさせていただきます。 まず1点目は、子育てに優しいまちづくりを目指してというこの点で質問をさせていただきます。 こどものえき、このこどものえきは、子育て家庭のお出かけサポートとして、おむつ交換所、子供を安定して座らせる椅子、授乳スペースの中の2つ以上設置していることが条件られています。この2つをクリアしておりますと、こどものえきとして知事から認可をいただくというそういうことで、仙北市内では、田沢湖図書館、角館駅前トイレ、外町交流広場など13カ所に設置されております。この施設の利用も、子育てのお父さんお母さんにとっては非常にありがたいスペースだと思います。でも、これらいずれ全て室内であって、野外での設置はなく、公園にもこどものえきをと要望の声があります。特に野外でのイベント会場には、ぜひこのスペースが必要だと考えます。 そこで1つ目の質問であります。こどものえきの新たな設置と簡易こどものえき、これは正確には簡易こどものえきというのはないわけではありませんが、ここの仙北市で考えていただけないのかどうかということです。 ここで要望する簡易こどものえきとはどういうことかといいますと、テントがこうありまして、その周りに裾幕を引いてあって、そして中には授乳スペースがあったり、おむつ交換台があれば、その中でお母さんたちはゆったりとした気持ちで母乳を子供に飲ませてあげたり、そしてまた、おむつ交換もゆっくりと子供とスキンシップをとりながらできる、そういう空間がぜひ欲しいという、そういう要望もあります。 そしてまた、この質問の中に案内パンフレットと私、そうやって通告出しました。そしたら案内パンフレットってどういうことですかという問い合わせもあったわけなんですけれども、観光パンフレット、先ほどの荒木田議員の質問の中にも、こういうガイドマップ、こういうのの中にずっと見てきてもですね、ここにそういう施設の整備してあるものがありますよっていうのはないわけです。ですから、ぜひこういうのにもやっぱり入れておくべきじゃないかっていう、これがあってこそ優しいまち、そのように考えますけれども、その辺のところ、ここではどうしてそういうことに気がつかないんですかっていう、まあそういうことでもあるわけなんですけれども、その辺のところで、どうしてないのかなっていうところについて市長の所見を伺います。 ○議長(青柳宗五郎君) 答弁、門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 平岡議員の一般質問にお答えをいたします。 こどものえき設置についてでありますが、2点あります。 1点目のこどものえきの簡易、特に簡易こどものえきの検討はできないかということでありますが、これは議員のお話にあったとおり、こどものえきというのは、おむつ交換台、ベビーキープ、授乳場所のうちの2つ以上の設備が設置されている施設を言います。仙北市内には、先ほどのお話の内容で全く同じ話で恐縮でありますけども13カ所に設置されております。このうちの4カ所、これは田沢湖ハーブガーデンハートハーブ、花葉館、平副記念美術館、田沢湖図書館でありますが、これは平成23年度の県の補助を受けて設置したものであります。設備内容で言うと、授乳スペースがある施設が5カ所、ビベーキープがある施設が12カ所、おむつ交換台は13カ所全てにあります。その後に新たなこどものえきの設置をしていないという現状があります。平成23年度の費用で言うと、屋内に、建物の中に3つの設備を完備した場合、先ほどの条件でありますけども、完備した場合、1カ所で約100万円程度の費用が必要でした。 議員のお話だと、イベント会場に設置してはどうかという御提案でありますけれども、イベントはさまざまな場所で開催されることになります。また、主催者はさまざまでありまして、管理体制などの検討も必要ではないかと思います。今後のサービスの向上対策として考えられることは、さらに多数の施設内への設置ということが優先されるべきではないかというふうな思いを持っております。例えば公共施設であったり、出入りの多い民間施設内に設置することが現実的・効果的ではないかなというような思いがありますけれども、先ほどの議員の簡易こどものえき、例えばテントで、中におむつの交換台があったり、ベビーキープがあったり、授乳の場所があったりというような事例を少し研究させていただいて、何よりも安全・安心が大切でありますので、その点を考慮しながら研究させていただく時間をいただきたいと思っております。 それから、パンフレット等にこどものえきの記載がなぜないのかということでありますけども、観光案内に記載がないこの御指摘、これはパンフレットを作成する担当部署にこどものえきの記載が必要だという認識が低かったこと、また、それを指示しなかったことが原因で、縦割り行政の弊害の一端を御指摘いただいたものと深く反省をしております。先ほどの午前の荒木田議員の御質問にもあったとおり、縦割りの弊害、まことに申しわけない状況でありますけども、そのようなことが原因になっているというふうに分析せざるを得ない状況であります。 ただ、全てがそうだということでは実はないわけでありまして、これは田沢湖、角館、西木のパンフレットでありますけども、これは秋田こまち路というドライブマップなんですが、ここには授乳瓶のピクトグラムの入った施設が幾つか表記はさせていただいておりますけども、これも先ほどの話に戻りますが、そういうサービスが必要なんだというつくり手側のしっかりとした意識がないとできなかったわけで、全く縦割り行政の弊害を御指摘いただいたということで深く反省をしております。 今後でありますけれども、新たにパンフレットを作成する機会には記載をするように情報の共有を図ります。また、市のホームページなど電子データの校正には、早期に取り組みたいと思います。さらにイベント開催時には、先ほど議員がお話、御提案いただいた簡易こどものえきは研究しつつも、できる限り即効性を持たせるという意味合いからも、最寄りにそのサービスが提供できる場所の確保、また、施設の案内等も行っていきたいというふうに思っております。臨時的に開設をするこどものえきにあっては、やはりその催事をする側のさまざまな御都合と、それから例えば催事で出すパンフレットへの表記等がなければ意味がありませんので、そういうその段取りみたいなものもあらかじめ協議して取り組まなければいけないのかなという思いも新たにしております。少しお時間をいただきたいと思っております。 この場面からは以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 5番。 ◆5番(平岡裕子君) 簡易こどものえきなんですけれども、確かに、ただいまこう即効性を持って取り組んでいくっていうそういう答弁いただきましたけれども、これから角館の場合で言いますと、今、病院が落合公園の近くにできて、落合公園というのは非常に親子で集う場所に今なってるんですね。そして、きょねんの秋にも何か催し物が催されて、実際にそういうのがあれば本当によかったなっていう、そういう声も非常に高まっておりますし、これからますます重要な需要が高いものになってくると思います。そこで、とりあえず余りこう難しくなく、少しこう考えていただいて、そういう場所を設定してもらって案内なんかもあると非常にいいのではないかと思いますので、ぜひ実現に向かって取り組んでいただきたいと、そのように思います。 2点目については、高齢者の暮らしっていうことで、4月1日から介護保険法が改正になって介護予防・日常生活支援事業に移行することになります。具体的にどのようになるのかっていうお話をここで質問するわけなんですけれども、平成26年3月時点で、介護認定者の中で要支援の1・2の方は、仙北市内463人おられました。で、今回のこの改正の中で、これまで受けていたサービスは継続して受けられるのかどうか、その点が非常にこう心配なところと、それから利用者負担はどのようになっていくのか、そしてまた、市長の施政方針の中でも、非常にこれから介護予防に力を入れていくんだ、そして医療費の削減に努めていくんだというそういう思いも強く伝わってきましたけれども、例えば介護予防に使われるプールの活用も本当に効果は期待できると思いますが、他の施設でも活用できるものはないかどうか、そのことをひとつここで伺いたいなと、そのように思ってます。 そしてまた、今、きょう午前中の質問の中にもありましたけれども、高齢者の今運転の免許の返納が進められているその状況の中で、そしてまた65歳の年齢がもう仙北市内でも38%に及ぶというそういう状況の中でありますので、返納した後の場合に、会場まで出向くやっぱりそういうサポートも必要になるのではないかと思いますが、そのこともあわせて所見を伺います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 介護保険と高齢者の暮らしを守る御質問についての答弁でありますが、1点目の、これまで受けていたサービスの継続はどうなのよというお話でありますけども、現行の介護予防サービスはみなしサービスという形でそのままスライドします。これまで受けていたサービスは継続できるということになります。また、要介護認定で要介護1から要介護5に認定となっている方は、現行どおりであります。現在、要支援1と要支援2に認定となっている方で介護保険被保険者証の有効期限が平成29年3月31日以後の方の場合は、現行のサービスを継続する方と介護予防・日常生活支援総合事業へ移行する方に分かれるということになります。 介護予防・日常生活支援総合事業は、仙北市の地域包括ケアシステムを構築するために包括支援センターで実施している5つの事業のうちの一つであります。現行のサービスでは対応しきれていない生活支援、また、例えば地域のボランティアにより電球を取りかえる作業などということがありますけども、生活支援体制整備事業により開発されるサービスを、介護予防・日常生活支援総合事業に取り入れていくことになります。今後でありますが、高齢者の状況に合わせて支援の内容を柔軟に変化させる仕組みへと転換することとしておりますので、日々見直しが図られるという状況と御理解いただきたいと思います。 2点目の利用者負担はどのようになるんでしょうかというお話ですけども、現行のサービスを継続する方の利用料に変わりはありません。介護予防・日常生活支援総合事業へ移行する方については、現行の自己負担額より同額かそれ以下の利用料となると思います。訪問介護と通所介護ともに、現行の月々の定額制から月の利用回数に応じた支払方法に改めることから、利用者負担が軽減されるものというように予測をしております。 それから、3点目の介護予防にプールの活用は有効だと期待されているけれども、他の施設を活用するという考え方はないのかということでありますが、健康増進センター、健康管理センター、各交流センターや地区会館では、さわやか教室、若返り教室、出前講座などそれぞれ開催して、高齢者の心身機能の維持向上、また、地域住民による自主的な介護予防活動を支援している現状にあります。ホットピアの活用についてでありますけども、健康教室やイベント、田沢湖デイサービスセンターの行事などで活用されている現状がありますが、神代診療所との診療時間と重ならない時間帯や午後の利用となっている現状があります。音が出たり、たくさんの方々がお集まりになったりするということで、さまざまな調整をしながら、そういう重ならない時間とか午後の利用というふうになっているということであります。そのほか、多世代交流施設山鳩館では、生きがい感の高揚や介護予防を目的として、生きがい通所事業を週4日間開催しております。市町村合併の前から社会福祉協議会で実施しているミニデイサービス、また、語るべ会、また、いきいきサロンは、保健課や包括支援センターの保健師を派遣し、健康講話だったり、個別健康相談などについて、神代就業改善センターや卒田の会館、男坂の会館、花葉館、城廻りの会館、クリオン、紙風船館等々、17地域の会館や児童館、総合センターなどで開催をしています。今後も市民団体の皆様や関係機関と連携を図りながら、より身近な小さな地域での施設を活用しながら、介護予防教室であったり、健康講話、個別健康相談、認知症カフェなどの集まりの場を実施していきたいというふうに思っております。 このプールの話でありますけれども、あのプールは温泉プールでありまして、温水プールでなくて温泉プールでありますので、入浴する際の温熱療養等の成果も期待できるということから特化したさまざまな、うきうき教室、わくわく教室だったり、メタボリック対策の教室だったり、リフレッシュ教室だったりを行うことが相乗的な役割、機能を果たし得るという想定のもとに、クリオンのプールを主会場としてというようなお話をさせていただいている状況であります。ほかにさまざまな施設がありますので、もちろんその施設等の利活用も当然のことながら、介護予防、医療費削減に向けた有効な活動は継続し、また、発展させていくという思いで取り組みたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。 また、高齢者の免許の返納のお話でありますけども、この後ますます高齢者の皆様の自動車運転免許証の返納がふえるというように見込んでおります。そうすると、数年前に行った高齢者の方々の調査で、何に将来的に最も不安を感じているかというそのアンケートの中の回答が多かった部分に、うちから出歩く際の交通手段ということがありました。そういうことがあってデマンド型乗り合いタクシーの運行だったり、さまざまな政策が生まれてきているわけでありますけれども、さらにこの後、その需要が高まるということを想定しております。したがって、この後の公共交通政策が大変重要になるということであります。今のところ私どもの考えている内容としては、集約型の庁舎の完成のできるだけその時期に合わせて、例えば市内の循環型交通システムの確立を行い、無料で公共施設間の移動、もしくは病院、もしくはお買い物等々の場所にお客様を、市民の方々を移送することが可能なシステムの構築を検討しているという状況があります。そのほかにもたくさんの市民の方々から御協力をいただきながら、また、NPOの方々からの御協力もいただきながらの新たな交通政策というものも検討させていただいているという状況にあります。 以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 5番。 ◆5番(平岡裕子君) この介護予防・日常生活総合事業が始まりますということで、各家々にこの大きなチラシが届きました。この中を少しこう読んでいきますと、先ほど市長の話では、今まで受けていた介護保険のそういうことはそう変わらないんだよということと、それから利用料は、前よりは定額でなくて回数に応じるので安くなるのではという、そういうお話をこう伺いました。でも訪問型の場合は、自分の家庭にこうヘルパーさんが来ていただいて家事支援なんかをしていただくと、そういうことに利用できるかと思います。でも通所型になると、今までは事業所の方が迎えに来てくれて、そしてそこで1日を過ごしてまた送ってもらうと、そういうふうなことはこれからはどうなるのでしょう。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 現状と同様の進め方となると思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 5番。 ◆5番(平岡裕子君) そうすれば、今までその事業所の方には介護保険の方からその利用料が払われていたわけですけれども、今度そうすれば、今度介護保険のそこのところからこう離れるとすると安くなるかもしれないという、そうなりますと事業所にとっては入ってくる収入っていうか、そういう部分についてはどうなるのでしょう。それも。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 対価としてお支払いする金額は変わらいというお話をしておりますので、事業所の収益としていただく金額というものも基本的には変わらないということになろうかと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 5番。 ◆5番(平岡裕子君) 細かな質問で大変ちょっと恐縮んですけれども、そういうふうにこうなっていきますと、事業所さんでは、経営状態が例えばデイサービスを主にやっているというそういう事業所さんにとっては、これの事業をやっていくとしては受け入れはずっと継続的に大丈夫なわけですか。その辺のところはどういうふうに変わりますか。 ○議長(青柳宗五郎君) 米澤市民福祉部長。 ◎市民福祉部長福祉事務所長(米澤実君) 今の経営状況のお話だと思いますけども、今回の制度改正につきましては、要支援と要支援の2の方が対象となっております。その方の要介護の方に関しましては今までどおりとなっておりますので、今までのデイで出われているその人員によって若干の変動はあるものかとは思いますけれども、私ここで答弁できるのはここまでで、そんなには影響はないんではないかと私自身は見込んでおります。ただ、対象となる方がいっぱいそこをもっていれば、もしかすると変動はあるかもしれません。そういう形でよろしいでしょうか。 以上です。 ○議長(青柳宗五郎君) 5番。 ◆5番(平岡裕子君) そうすれば、まずこのパンフレットを見てちょっとこう気がついたところって、利用者の利用対象者は要支援1・2の方っていうことで先ほどから答弁いただきました。そしてそれ以上にまたもう一つ、65歳以上の方で事業対象者の判定がされた方とあります。それで、実際私も該当者ですので、少し前、2回ほどチェックリストっていうのが郵送されてきました。でも今度は、地域包括支援センター等で実施する基本チェックリストによる総合事業サービスを利用する必要があると判定された方って、こういうふうになると、今までのようにそういう封書でアンケートのようなものは届かないで、それはそちらのほうの窓口とかでやられるっていう、そういう内容に変わるということで理解してよろしいですか。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) すいません、今のお話は事務手続上のこともありますので間違った答弁ができないということもありますし、この後の影響も考えると、ちょっとお時間をいただいて、今の郵送していくのか、もしくは別のシステムなのかということはちょっと今確認させていただきますので、ちょっとお時間いただきたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 5番。5番、通告にそういうことを教えてほしいとかって書いておいてければ調べておくべから、よろしくお願いします。 ◆5番(平岡裕子君) すいません。 ○議長(青柳宗五郎君) はい。 ◆5番(平岡裕子君) じゃあ、もう一つ。先ほど市長の答弁の中で、17の施設があって、みんな身近なところでそういう介護予防に取り組んでいくというそういうことがこう話しされましたけれども、で、このパンフレットの中にもそれとかかわりありますけれども、地域の支え合いの体制づくりを目指しますという、そういう内容でもってここにこう記されております。で、身近なところにそういう体を一緒に動かしたり、それを意図的にですか、そういうのを指導してくださる方がいらっしゃればいいんですけども、そういうところについては、これからも身近なところでやっていくというそういう市長の答弁でありましたので、その辺のところは具体的にどういうふうに広げていかれるでしょうか。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 先ほどのお話をさせていただいた思いというものは、クリオンのプールとかそういう施設に皆さん集まって、これやります、あれやりますよっていう話はひとつありますけれども、それ以外にも、ほかの例えば小さな集落、町内等の会館を活用して、介護予防事業であったり、また、健康講話であったり、個別相談だったり、認知症カフェであったりというようなことをやっていかなければいけないというような思いをお伝えさせていただきました。その担い手というのは、役所の人間もそうですし、また、社会福祉協議会の方々との御協力もいただけるでしょうし、また、もう一方で考えられるのは、地域の中で介護等のその実績、まあ経験のある方々だったり、さまざまな資格を取得してる方々いらっしゃいますので、そういう方々のグループ化であったり、横の連携であったりということがやはり必要ではないかということで、そういうことを目指して小さな場所づくりを進めていかなければいけないというような思いを持っていますというお話であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 5番。 ◆5番(平岡裕子君) この介護予防については、非常にこれにこう後ろ向きになってしまうと、だんだんこう外に出歩かない、そういう高齢者がふえていくというのは非常にマイナスな面ですので、どうか仙北市独自の介護予防のその施策、例えば温泉プールの利用なんかは最もいい例かと思います。ぜひ力を入れていただきたいと、そのように提言をいたします。 それでは、3つ目のというか、3点目の。 ○議長(青柳宗五郎君) 平岡さん、ちょっと。へば、先ほどの問題点については、平岡さんに後で説明できるすな。 ◎市長(門脇光浩君) 質問を継続していただいて時間内に答弁したいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) はい、わかりました。質問、はい、5番。 ◆5番(平岡裕子君) それでは、3点目になります。ことしの、ことしというか平成29年度の一般会計予算は、市長のほうから189億、前年比で1億の削減をしているというそういう内容でありました。予算のその編成にあたっては、前年度、それまたは前々年度、そういうこう予算の、そういう決算のそういう中で、それを参考にして取り組んでいかれるかと思います。で、平成27年度のその決算の段階で、これは仙北市の監査委員の方から出されたその資料でありますが、その中で、69ページのむすびの中で、補助金の支出について、いわゆる公益性に基づき社会状況の変化に対応した効率的・効果的な執行が求められているので、補助事業の目的・効果・活動実績等を常に検証し、収益設定等も含め、交付の適正性・妥当性について引き続き十分検討され、適切な執行が図られるよう要望するとありました。このことをこう受けまして、私は、補助金の内容ですか、そういうのに非常に、あっ、どういうふうになってるのかなと、ちょっと思ったところがありまして今回は質問をさせていただくわけなんですが、この補助金っていうのは、これは市全体のその会計のほうを見ても、市税の収入というのは全体の25%で、あとほとんどは依存財源だっていう、それも国の地方交付金、それから国や県からの交付金、それから補助金、それも全部含まれるわけなんですけども、それを受けて私たち市民のところにいろんなこう補助金として割り振りされて、そして市民の方々はその地域を維持するため、そしてこう生活を維持するためにその補助金を有効に活用していくという、それは非常に大事なことであって、それでもって豊かに潤いのある生活が実際にこうなされているという、そういう状況であります。 そういうことでここで伺いたいのは、その検証した結果が平成29年度のその予算に生かされているのか。それは当然生かされてないと困るわけなんですけども、そしてその補助金の対象っていうか相手方になるところは、何とかかんとか実行委員会だとか、それぞれの商工会だとかさまざまな観光連盟だとか、いろんなところに振り分けられてはいるんですけれども、そういう例えば実行委員会なんていうところが非常にちょっと多くなるんではないかなと思います。その辺のところの実際のところはどうなんでしょうかっていう、まあそういうところです。 あと、事業の内容と、当然こちらから補助金が出て事業を推進していって、結果が出たときの収支の関係については、監査の方は見られるかと思うんですけれども、なかなか私たちのところまではそういう報告は、詳細な部分が入ってこないっていう、そういうことです。 それからもう一つは、先ほど冒頭にも話しましたけれども、監査委員の方がここに要望するとありましたけれども、この具体的な内容がどういうことであるのかなっていうところでひとつお示しをいただければと思って、ぜひ伺いたいです。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 議長、恐縮であります。先ほど2点目の議員の御質問に対する回答の答弁を。 ○議長(青柳宗五郎君) 平岡さん、先ほどの答弁しますので。 ◎市長(門脇光浩君) よろしいでしょうか。 ◆5番(平岡裕子君) はい。 ◎市長(門脇光浩君) 部長から答弁させていただきます。 ○議長(青柳宗五郎君) 米澤市民福祉部長。 ◎市民福祉部長福祉事務所長(米澤実君) 先ほどの議員からの御質問についてお答えいたします。 チェックリストについてという御質問だったと思います。チェックリストにつきましては、長寿支援課、角館地域センター、田沢湖地域センター、田沢出張所、神代出張所、上桧木内出張所、桧木内出張所、包括支援センター、こちらのほうの8カ所で行うことになります。こちらのほうに来れない方に関しましては、市のほうから訪問してチェックを行うということでございます。郵送に関しても直接こちらのほうから、市のほうから配送なるものと思ってます。 以上でございます。よろしいでしょうか。 ○議長(青柳宗五郎君) いいですか。5番。 ◆5番(平岡裕子君) 答弁ありがとうございます。そうすれば、その地域センターの窓口でやられるっていうことでいいですね。そうすれば、今までは自分のところに来たものは自分で自己申告型のチェックでしたけども、今度は窓口の方がその様子を見て、そういうふうにこう対応していくっていうそういう捉え方でよろしいんですね。 ○議長(青柳宗五郎君) 米澤市民福祉部長。 ◎市民福祉部長福祉事務所長(米澤実君) チェックの受け付けという解釈でございますけども、よろしいでしょうか。 ○議長(青柳宗五郎君) 5番。 ◆5番(平岡裕子君) すいません。じゃあ、そこのところでただ受け付けをするだけで、判定をしていくっていうそういうのではないわけですね。はい、わかりました。ありがとうございます。それは、はい。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) まことに恐縮でした。3点目の質問に対する答弁をさせていただきます。 1点目の検証して平成29年度予算に反映されているかという御質問でありますが、市単独の補助金は当初予算編成時に整理・統合の推進、廃止も含めて、ゼロベースで見直しをしております。また、補助金額の積算根拠については、収支予算書や前年度決算書、要望書等により明確にし、交付要綱、これは案も含むということでありますけども、あわせて資料として提出するように通達を出しております。市が単独で行う補助は事業費に対する補助に限るものとして、部内の検討を経ない補助金の新設・拡大、または補助金等交付要綱を制定していない補助金、目的や内容が明確でない補助金等々の予算要求は認めないこととしております。これらの通達に基づいて事業課で精査した予算要求の内容を、財政課の査定、市長査定等で精査し、予算案として皆様に提案しているという状況であります。私としては、継続する補助金は十分な検証を行い、新規の補助金は十分な精査を行い、予算化をしているというつもりであります。 2点目でありますが、それで、その前にちょっと少しお話しますけども、平成29年度当初予算案に盛り込んだ単独事業・補助事業等について、少し数字的な話を参考にお話しさせていただきたいと思いますけども、単独補助金は136事業で7億4,800万円であります。平成29年度の当初予算に盛り込んだ単独事業・補助事業の内容であります。昨年度は121事業で4億5,000万円でしたので、昨年度より15事業の増、金額にして2億9,760万円の増となります。金額の増の主なものは、障害者支援施設、これはかわ舟の里角間川が改築が行われておりまして、改築事業補助金が2億3,480万円で、新規は30事業で2億7,800万円であります。昨年度まであって平成29年度に廃止したものについては、15事業、金額にして2,000万円であります。平成29年度に限り予算案に計上した事業、例えば各種の大会であったりイベントであったりするわけでありますけども、これらの補助金の件数は11事業2億7,300万円であります。継続事業106件で4億7,000万円であります。 申し上げましたように、絶えず予算案づくりの際はスクラップ・アンド・ビルドを繰り返している状況を、どうか御理解いただきたいと思っております。 続きまして、2点目の相手方の話でありますけども、平成29年度予算の主な大きな金額を提供させていただいている相手方としては、社会福祉法人水交会、秋田内陸縦貫鉄道株式会社、仙北市社会福祉協議会、仙北市商工会、田沢湖角館観光連盟、各種事業・イベント等の実行委員会等であります。 3点目でありますが、事業の収支の報告等についてであります。 予算化された補助金は、相手方からの補助金交付申請書に基づいて、添付された収支予算案等を確認した上で決定通知書を出します。事業者は、事業を行い、実績報告書を提出します。市は、提出のあった実績報告書の支出内容、事業収支等を確認して補助金を交付します。実績交付ということであります。補助金が多額な場合は、決定通知後に概算交付する場合もあります。また、補助金を申請した後で事業等に変更があって一部行わない項目等が生じた場合は、変更申請書を提出していただく手続になります。このような流れで補助金の精算処理を行うなど、適正な事務処理が行われているものと認識をしております。 しかし、これらの確認作業で十分に情報が開示されているかというと、まだまだ足りないという思いもあります。団体と首長の何らかの関係で市単独補助事業が存在するというような疑念の入り込む余地を残さないためにも、今後は補助申請書及び実績報告書の様式にしっかりと補助事業の効果並びに評価等を記載し、客観性・公開性を担保できるよう様式の見直し等も行いたいと思います。 以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 戸澤代表監査委員。 ◎代表監査委員(戸澤正隆君) 平成27年度仙北市一般会計・特別会計歳入歳出決算及び基金運用状況審査意見書の中に、先ほど議員がおっしゃいましたむすびの記載を申し上げております。補助金等の支出についての質問にお答えいたします。 補助金の交付につきましては、仙北市補助金等交付規則によるほか、個別の事業ごとに補助金交付要綱、これ全ての補助金に交付要綱が定められておりまして、それに基づき交付されております。この要綱にその補助事業の目的等そのほか記載されております。決算審査における審査としましては、補助金交付等について、繰り返しになりますけれどもその必要性、それから有効性、あとは時期、当然その経費の額、それは妥当かどうか、実績報告書に基づいて精算報告は確実に現在行われているかどうかについて審査をしております。 このたびの決算審査のむすびにつきましては、まとめといたしまして市の補助事業全般にわたって適正に執行されておりました。今後とも引き続き、意見書の中でその旨を申し伝えております。 なお、補助事業の目的、効果、活動実績等常に検証していただいた旨は、それに基づいて今回の事務事業、それから法令遵守については、特に指摘する事項は見当たりませんでした。 以上でございます。 ○議長(青柳宗五郎君) 5番。 ◆5番(平岡裕子君) 実績があって、それに基づいて申請書を出していただいて、そして十分審議して交付金を出すっていうことでした。そうなりますと、事業所は自分の補助金ですので、持ち分も幾らかあって事業を進めていって、その実績、それで後から交付していくというそういうことの理解ですよね。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) さまざまな場面が考えられると思います。先ほど答弁の中で、事業費が大きくて実績報告まで精算支払い等ができないということでお困りになるという事例もありますので、そういう場合には部分的に、前払い的なことで部分的な補助を交付するという場面もあります。また、これは各実行委員会であったり、また、その事業所というか団体の財務内容にもよりますけれども、一般的には補助金というものは、単独補助金というものは実績報告をもって交付を行うということが前提となっているということであります。 ○議長(青柳宗五郎君) 5番。 ◆5番(平岡裕子君) そうすれば、例えば桜まつり開催費にあたっての補助金云々って、そして3カ年ぐらいこう見ていくと、数字的に見ますとね、桜まつりで平成27年は1,360万、平成28年は850万、そして平成29年は1,100万となっております。それも全て実績に見ていくんだっていうところでこう理解できました。でも、行事にというかイベントによっては、ずっと同じ補助額で過ごしてるところもありますけれども、そういうところは自力で地域のために頑張っておられると理解してよろしいのですね。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 先ほどの田口議員の質問の中でも少しお話をさせていただきましたけども、これまでずっとやってきている例えばイベントがそのまま今回も開催することで、さらに効果が高まるという場面も否定はできませんし、先ほど話したことは、要するに新しい身を孵化していかなければいけない、もしくは、こういう事業を組んだけれども、これについては参加する方々が非常に少なかったとかというような年度ごとの事業成果・効果が大変重要であります。したがって、ずっと同じく金額でその定額補助をしているということもありますけれども、イベント等の行事に関しては、その実績が最大勘案しなければいけないとして、新しい取り組みを行うものについては必要な経費は支援したい。で、これまでやってきたものをスクラップして別に切りかえていくんだというような明確な事業計画が最優先されてくると。したがって、金額に差異が生じるというような状況だということもどうか御理解いただきたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 5番。 ◆5番(平岡裕子君) そうすれば最後の質問になっていきますけれども、先ほども話をしましたけれども、この予算書、平成29年度の予算書を見て、市長が挑戦的に本当に果敢に取り組んでいくんだというそういう内容を十分感じ取れるものでありました。で、よい結果を生み出すには、行政にかかわる全ての職員の士気の高揚も必要と思います。仙北市は、日常業務に加えて取り組む内容やイベントがとても多い市だと、そのように理解します。で、職員の方々、田沢湖マラソンだとか桜まつりだとか、職員の方々がずっとこう道路に出てですね駐車場の管理をしてくれたり、道案内をしてくれたり、非常にそういうふうにこう頑張っていらっしゃる姿をいつもこう目にします。最近では、寒い中でしたけれども、モーグルの大会もそういう皆さんのお力があって大変いい大会だったと評価された、そういうことだと思うんですけれども、じゃあ、実際に中で働いている職員の方々を見ていきますと、今、時間外で労働してて非常に中で働いている方、疲れていらっしゃるというそういうのも全国的にもありますし、そういうことを見ていきますと、仙北市の場合では、例えば時間外対応はどのようになっているのでしょうかと。 それからまた、ほとんどのイベントは休日なときに組まれるわけです。そのときの休日出勤の対応。例えば代替休暇はちゃんとしっかり取れているとか、また、それはちょっと不足しているとか、いろんな場面あるかと思いますけども、その辺の実際のところをお知らせください。 そしてまた、適正化計画によってこれから職員をどんどんこう減らしていくという、まあそういう内容ではありますが、だんだんやることが多くなってきて、業務が、国から県からの移譲の事務が多くなっていく。その中で職員を削減していくっていうのには、ちょっとこう無理があるんじゃないかなと思うんですけども、その辺のところはいかがでしょうか、所見を伺います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 平岡議員の今回の質問は、人事管理上、大変重要な質問だと受けとめております。以下に従って答弁をさせていただきます。 まず1点目でありますが、初めに時間外勤務手当、勤務等の対応についてであります。 職員が平日の時間外勤務や休日に勤務を必要とする場合は、事前に所属長から勤務命令を受け勤務することになります。この際、課長等は時間外勤務の必要性や特定の職員が多くの業務を抱え込んでいないか等々、考慮した上で時間外勤務命令を出します。時間外勤務手当については、勤務時間に応じた手当を支給しています。 2点目であります。次に、休日出勤の対応であります。 休日に勤務した場合は、その勤務時間を平日に振りかえて休みをとってもらっております。この場合、振りかえることができるのは1カ月に2日までとして、これを超えて休日勤務した場合は、超えた分を時間外勤務手当として支給をします。しかし、職員の減少等により振替休日をとれなくなっている現状を踏まえ、4月から、この4月からです、から、休日勤務の振りかえは、これまでの月2日から1日までと改める予定であります。これは、イベント等による休日勤務を減少させることにはなりませんけれども、幾らかでも職員の待遇面を改善したいと考えての改正案であります。 また、職員ができる限り休日をとれる状況をつくるため、日直業務の対象職員を、これまでは課長補佐以下の職員としていましたけれども、4月からは課長、参事を含め行うことに改めたいということで、関係条例の改正を本定例会に提案しております。 3点目であります。定員適正化計画の状況、現状についてでありますけれども、市の職員数は、平成17年の町村合併時は947人おりました。しかし、平成28年度には726人となりまして、この11年間で221人の削減、率にして23%の減であります。これは、定員適正化計画で設定した目標数値を上回った成果といえば成果であります。一方、県内他市町村の状況を見ると、ここ数年、職員の減少は鈍化しているというように見ています。職員数の削減が多ければ多いほど、また早く進むことがよい状況だと言い切れるものではないと感じております。 私は、やみくもに職員を減らそうという考え方は持っておりません。極端に職員を削減することは、市民サービスの低下を招きかねない危うさがあると感じております。今後、より地域に密着した行政を進める上で、地域センターの役割はさらに重要になります。庁舎整備計画を説明する際も、地域センターを今まで以上に充実しなければならないとお話をしておりますけれども、定員適正化計画どおりに職員数の削減を進めた場合、果たして必要な職員数を確保できるかどうか全く心配であります。しかし首長としては、市民の皆様からいただいた税金を、人件費でなく、政策財源として市民の皆様に還元したいという思いは当然持っております。この現状で職員数の確保自体が政策だと理解いただくことは、かなり困難ではないかという思いも持っております。業務は高度化・複雑化し、業務量もふえております。市の施策だけでなく、国や県の政策にも大きな影響を受けております。こうしたこと職員数の減少も相まって、職員一人当たりの業務量がふえていく傾向にあります。これは仙北市に限ったことではありません。適正な職員数は、市の政策、業務、市民サービス、財政状況等を考え合わせ、将来的にどれだけの職員が必要なのか、そうしたことの見きわめ作業が重要であります。職員を雇用する立場としては、職員が働きやすい職場環境を整え、積極的に能動的に仕事に打ち込んでほしいと毎日思っています。こうしたさまざまな状況を踏まえて、市の適正な職員数を検討していきたいと思っております。 一番先に議員がお話のとおり、職員の士気、モチベーションをいかに維持し、これを向上させていくかというこのテーマと、職員数の減少、このままの職員数減少という事象を整合されることは相当困難だというような思いを持っているという答弁であります。 以上です。 ○議長(青柳宗五郎君) 5番。 ◆5番(平岡裕子君) 今は民間で働く方も非常に疲れておられますし、公務員もかなり疲れているというそういうデータも実際はあります。先ほど市長が、税金で人件費をそこに多く投入するのじゃなくて、政策費だとみていただくのは非常に困難だというそういう答弁もありましたが、考えてみると一番安定した、しっかりした働き手になってくださる雇用の場でもあると、そういうふうに考えていくと、余りこう減らさないで、皆さんがゆとりをもって士気を高めていけるようなそういう市政を目指していただきたいと提言をいたして、質問を終わります。 ○議長(青柳宗五郎君) 5番、平岡裕子さんの一般質問を終わります。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(青柳宗五郎君) これで本日の日程は全部終了をいたしました。 本日の会議を閉じ、散会をいたします。                              (午後3時13分)...